シンママナースの マリアンナ です。
わたしがシングルマザーになって辛かった体験
19歳という一番女性の花盛り、楽しい時に出産して、
子育てと仕事に徹してきました。シングルマザーとして。
学歴も職歴も、頼れる家族もいなかったわたしは、
ここまでくるのに決して楽ばかりの道ではありませんでした。
まだ言葉も話せない1~2歳の息子を連れて勉強し、
資格をとり就職、家族を養うためにはそれなりの収入が必要だったので、
どんな仕事も引き受けました。
毎日終電までの残業、わたしを恋しがり泣く息子に後ろ髪ひかれるような思いで働きました。
職場では怒られ、家では泣かれ、こどもをほったらかして働きすぎだとか、育児ができていないと、
保育園の先生や自分の親や、別れたこどもの父親から避難されることもしょっちゅうでした。
精一杯の努力をしても、
家族全員の生活費の準備と、まだまだ母親が必要な幼い幼児の育児は、
決して簡単に両立できるものではなかった。
っていうか、物理的にも無理なんですよね。
非難されるたび、
「じゃあどうしたらいいの」
「これ以上、わたしひとりじゃなにもできないよ」
いつもそんな反抗心にかられていました。
ここまでのみちのり、本当に辛かった。
責任が重すぎる母子家庭の母親という立場に疲れていました。
今は看護師の資格をとって、収入も安定し、
親の協力も得られるようになり、こどもも手のかからない年齢になったので、
それだけ辛かった日々も今だからこそ振り返り、そんな日もあったなと、
懐かしむこともできるようになったんですけどね。
看護学校にいる費用と準備方法:シングルマザーが看護師を目指すなら
シングルマザーの収入の現状
2016年現在、シングルマザーの平均年収は223万円、月収は約18万円と言われています。
都市部では2DK~2LDKでも家賃は7万以上するでしょうし |
でも、シングルマザーって本当に大変です。
子育てや家事だけを考えてたらいいわけじゃない。
そこに本来父親も準備すべき生活費や養育費ものしかかってきます。
たいがい別れた父親って、十分な養育費を支払うことはないので、
この「子育て」と「仕事」の両立の困難さに、多くのシングルマザーはぶち当たり苦労をするんだと思います。
でも、確かにシングルマザーの子育ては大変ですが、
いつかは必ず、終わる日がきます。
いつかは必ず、苦労したことが報われる日がきます。
いつかは必ず、努力した分自分の積み上げてきた努力が、
誰かに認められる日がきます。
わたしはまだ息子が幼少期が一番つらかったですが、
今はひと段落し、あの辛い日々があったから今があるだなーと、一番つらかった日々を肯定的に捉えられるようにもなりました。
シングルマザーとして、一番大変な時期をどう乗り越えていくか、
振り返りたいと思います。
シングルマザーがぶつかる壁、「育児」と「仕事」の両立を一人でこなす困難さ
多くのシングルマザーにとって、辛さを感じるのは、
「仕事」と「育児」の困難さに苦戦することです。
確実に生活費を用意しなければならないプレッシャー、
自分しか頼ることができないこどもへのケア、
仕事と育児で体力・精神力限界の自分へのケア。
たいがいは、仕事と子育てが優先されて、自分へのケアなんて、そっちのけになるでしょう。
わたしもそうでした。
ていうか今もだけど。(昔ほどじゃないですけどね)
子どものために、毎日をがんばっても、
子どもに十分な関わりを持ってあげられないジレンマ。
どれだけ頑張って働いても、
家事育児のため働く時間は制限され、
収入も十分なものにはならない貧困。
ほしいものを買ったり、行きたいところへ行けるような余裕はありません。
自分へのケアはもちろん後回し。
次第に自分が疲れ果ててきます。
シングルマザーと交際相手の幼児虐待ニュースはあとをたちませんが、
あれはシングルマザーにおける日本社会の縮図です。
日本の母子家庭における福祉の整備不足は、
先進国のなかでも常に上位にあるんです。
それくらい日本のシングルマザーは過酷な状況にあるということ。
最初から子どもを疎ましいと思って出産し育てる母親なんていませんから。
あのようなニュースにでる母親の方々も、
シングルマザーで子育てをする困難さを乗り越えられず、
精神的に追い詰められ、正常な判断ができなくなってしまうんでしょう。
理性のない男性にも惹かれてしまう、負のスパイラルに陥るのだと思います。
養育費調停のメリット ~ストレスフリーなシングルマザーライフを送るために~
シングルマザーの女性にすすめたい「養育費調停」とは
未婚のシングルマザーである筆者も、子どもの養育費について父親と調停をした経験があります。
今回はシングルマザーにまつわる「養 |
シングルマザーの乗り越えられない辛さ、どうしたらいいの
生活費の準備、仕事、家事、育児。
1人でやりきれない責任、不完全燃焼なシングルマザーは毎日が辛くてたまりません。
どうしたらいいのでしょうか。
ひとつ重要なことがあります。
シングルマザーはすべてをしなければなりません。
すべてをしようと思う勇気は素晴らしいものです。
でも、しょい込みすぎて自分が押しつぶされたら元も子もありません。
だからこそ、
しない勇気も必要なんです。
それが精神的につぶれず、この極限状態を乗り越える秘訣でもあります。
「しない勇気」って何?って感じですよね、そもそも。
全部しないといけない立場なのに!
じゃああなたがやってちょうだいよ!家事も掃除も子育ても!
全部できるわけないじゃん!でもしないといけないんだから!
って言いたくなりますよね。わかる。
わたしは別れた子どもの父親に同じことをヒステリーになって叫んだことがありました。
「じゃあお前がやれよ!」って。
だって腹立つんだもん。
でも、しない勇気って大切です。
言い方を変えると、取捨選択とも言います。
は?
ですよね。
でも、取捨選択はとても大切なことです。
自分が一番譲りたくないもの、大切なものに優先順位をつけて、
重要なもの以外は捨てる。
わたしはシングルマザーとして、取捨選択を考えました。
自分が子どもの責任者として何を一番優先したいのか。
わたしの場合ですが、
わたしは「子どもとの時間」と「充分な生活費」だけは譲れませんでした。
「子どもとの時間」は限られた期間しかない貴重なものだし、
生活費がぎりぎりだとイライラしてしまい、精神的にゆとりが持てなくなるからです。
いつでも子どもと楽しく生きるということから、ぶれたくなかったんです。
でもそれ以外は、素敵なマンションに住みたいとか、
自分の時間がほしいとか、
家事や教育を完璧にするとか、
そういったことは一切捨てることにしました。
ただお金を稼いで、子どもと楽しく過ごせればいいというところにだけ、
焦点を当てました。
そしたらすごく楽になり、とんとん拍子に生活が良い方向へ流れていきました。
一番シングルマザーとして収入としてコスパに優れるであろう看護師の資格をとり、
それまで育児を協力してくれなかった親も、
わたしの「子どもとの時間」と「充分な生活費」を大切にしたいという一貫した思いを理解してくれるようになり、
じゃああなたができないところだけ、協力してあげるというように協力してくれるようになりました。
自分が決めた道に沿う協力者や仕事が現れてくるわけです。
子どもが生まれたときには気負いして「全部完璧にしなくちゃ」と張り切っていましたが、
女手一つですべてを完璧にはできないことに気づきました。
全てを1人で完璧にしようなんて、無理だし精神的に限界がくるんです。
でも、何を優先するか、
自分がシングルマザーとして、何を一番大切にしたいかをはっきりさせていれば、
そこまで難しくなくなります。
自分が決めたことだけは徹底して、守ればいいだけですから。
でも女手一つなわけですから、すべてを完璧にすることは無理です。
収入を増やすなら、何かをあきらめないといけません。
でもあきらめることは決して悪いことではありません。
取捨選択しているだけです。
自分が親として、何を一番重要視し、
何なら諦められるのか。
親としてのアイデンティティを持つことが、
シングルマザーを乗り越えるために必要なことなのです。
あなたが親として、
子どもといきていくなかで、
これだけは絶対譲れないものはなんでしょうか。
ただがむしゃらに、
世間体にあわせていきていくのではなく、
自分流の子育てを作り上げる必要があるのです。
母子家庭のための助成金・シングルマザーが受け取れる手当一覧
シングルマザーには、受け取れる手当や助成金、援助金制度があります。
子供の年齢や、人数、母親の年収等の条件によって、受け取れる手当は違います。
シングルマザーが受け取れ |
シングルマザーでも稼げる!おすすめ仕事ランキング10種
シングルマザーが選ぶ仕事には、子供と生活できる十分な給与・働く時間の制限・働ける曜日の制限・有給のとりやすさ等、いろいろクリアしなければならない条件があります。
見つ |
シングルマザー=不幸ではない。母親としてあなたのアイデンティティを持とう
シングルマザーの子育てって大変ですね。
でもわたしは世間の夫婦で子育てしている家庭より、
ひとつだけポジティブに捉えていることがあります。
それは、
自分が決めた親としてのアイデンティティを誰にも邪魔されないこと。
よく夫婦喧嘩でエネルギーをつかいまくっている友だちをみると、
大変そうだなーって思います。
そういったことがないのはある意味で、シングルマザーの特権かもしれません。
別に子育てのことで夫婦で喧嘩したり、
うっとおしい姑に嫌味を言われたりすることもありません。
自分はこれだけは子育てで外せない、重要視したいっていう意見を、
突き通せるわけですよ。
確かに責任も重いけど、
誰かとぶつかったり、もめたるするストレスはありません。
よく考えてみてください。
収入が少ないわ、文句ばっかり言うような、姑もうるさいような旦那がいるより、
ちょっと生活が苦しかったり、子育てが大変でも一人のほうがどれだけ楽か。
夫婦で組んだ住宅ローンを払うのに必死で、
旅行もいけない夫婦だってたくさんいます。
ローンがあるから簡単に離婚もできないなんて、ざらですよ。
仮面夫婦がどれだけおおいことか。
家族円満を演じているだけで、
世の中家族仲がうまくいっていない家庭なんてたくさんあります。
うまくいっているように、見せかけないといけないだけです。
だけど、
シングルマザーは責任が重くても、
そのような辛いしがらみはありません。
良い妻を演じる必要もありません。
嫌いな旦那の同僚や上司に、
頭を下げて挨拶する必要もありません。
姑に定期的に会う責任もありません。
決してシングルマザー=辛いではないんですよ。
母子家庭ってよく同情されたりしますが、いいところだってたくさんあります。
自分が親として、
何を重要視するのかをまず決めること、
そして必要なものだけ選択した生活すること、
いらないものは捨てる勇気を持つことが
疲れたシングルマザーに必要なものだと思います。
あなたは子育てするなかで、
何のために、なにを一番重要視しますか?
そのために生活のなかで、不必要に頑張りすぎていることはなんですか?
その答えが、あなたの子育てのアイデンティティになります。