シングルマザーのわたしが看護師になろうと思った理由~看護学校を卒業してみて~



シンママナースの マリアンナ です。

シングルマザーのわたしが、看護師になろうと思った理由と、看護学校へ通い卒業した感想です。看護師の収入や働き方、シングルマザーの夜勤勤務や日勤勤務について、シングルマザーが看護師になる方法等をまとめています。

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シングルマザーにとってより働きやすく条件の良い仕事がそろう「看護師」

わたしが看護師を目指した理由

シングルマザーになって最初に悩んだのは、「仕事」でした。

子どもを育てながら生きていくには収入は絶対的に必要だし、

女手一つで3人分の家族の生活を支える必要があったし、

家族3人となると結構な収入が必要になったからです。

 

看護師になる前、わたしがシングルマザーとして仕事を選ぶ条件を以下のようにピックアップしました。

 

  • 時間単価が1500円/時間以上あること
  • 日本中どこへいっても仕事があること(都心じゃないと仕事がないような職種はしない)
  • リストラがない、もしくはあってもすぐ仕事が探せる職種であること
  • 普通に正社員なら月手取り30万くらいあること

 

すっごく要求の高い条件だとは理解していましたが、

やはり妥協をしたくなくて、上記の条件に揃う職種、かつわたしでもなれそうな職種を探しました。

 

建築士とか弁護士はお給料がいいけど4年以上大学いかないといけないし、

保母さんや経理事務、医療事務とかは月30万をなかなか安定して稼げない。

放射線技師や薬剤師もいいな、でも薬剤師は大学院までいかないといけないし、

放射線技師は理工学系で難しい。

 

うーん。

 

何か良い仕事はないものか。

 

そんなとき、助産師のともだちに

「マリアさ、看護師になったら?」っていわれました。

続けて、

「看護師って、丁稚奉公(返済不要の奨学金制度)が充実しているし、

入学金なら、貸してあげるよ」

 

え!

太っ腹な!

 

このときわたしは彼女の太っ腹ぶりに、

少し憧れの念を抱きました(笑)

 

すぐ看護師になる方法を調べました。

うん、奨学金は確かにたくさんあるし、母子家庭なら看護学校へ通学している間、

生活費が支給される制度もあり、

看護師になるにはやる気さえあれば条件は厳しくないと思いました。

 

調べてみれば、看護師であれば、

月収30万以上の求人は結構多いし、

病院や学校等多くの職場にニーズがあるので、仕事は日本中どこへいってもあります。

時間給は1500円以上が相場だし、

リストラがもしあっても、引く手あまただから、どこへいっても仕事があります。

 

というわけで、わたしは看護師を目指すことになりました。

 

 

シングルマザーにとって好条件がそろう看護師

看護師、といえば厳しい仕事や人間関係、3K(きつい、汚い、給料安い)などというネガティブなイメージがあるひとが多いと思いますが、

(わたしもそういうイメ―ジがありました)

シングルマザーにとってはすごく好条件がそろっています。

 

24時間単位で仕事の求人はあるし、求人は絶えません。

時間単価もまずまず高額で、そうそう仕事がなくなるようなことはありません。

時間給が高いので、アルバイトでも生計は十分立てられますし、

なにより価値があるのは、

時間給が高い⇒働く時間を減らせる⇒子どもとの時間を作れる

ことです。

 

わたしが看護師になる最大の理由は、子どもとの時間をつくることが目的でした。

 

シングルマザーは必然的に働かないといけないけど、

子どもとの時間を持つこともまた重要な役割でもあります。

 

お給料が少ないと、生活費を稼ぐためにどうしても働く時間が長くなってしまい、

この「子どもと過ごす母親」という役割を果たせなくなってしまうんですね。

 

安定した収入があり、どこへいっても求人があり、高単価の看護師は、

シングルマザーにとってとても好都合な職種でもあるのです。

 

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あえて夜勤を選ぶことも、夜勤をしない日勤のみの働き方もできる

看護師の仕事って、どこも人手が足りていないのが現状。

夜勤でも日勤でも人がほしいし、きてくれるとありがたいのです。

大概のこちらの勤務条件も聞いてくれるところが多いです。

もし面接地点でこちらの望む働き方の希望を聞いてくれなくても、

すぐ違う条件の求人がたくさんあります。

基本求人は24時間いつでもあるので、働き方は自分の組み合わせ次第。

 

夜勤でがっつり稼いで、休みを多くすることもできるし、

子どもの生活に合わせて、日勤のみの生活スタイルにすることもできます。

 

夜勤って場所によっちゃ一回3万4万の単価のところもありますからね。

週2回くらい夜勤で出勤するだけで、25万/月くらい稼げます。

毎日働いてるOLでもなかなか稼げない額ですよね。

 

週に夜間何回か子どもをみてくれる親戚が両親がいるなら、

夜勤でがっつり稼いで休みを多くして、子どもとの時間に充てることもできます。

もちろん日勤だけで子どもの学校とライフスタイルを合わせる働き方もあります。

 

働き方を選びやすいのも、看護師の特権といえるでしょうね。

 

 



女性がメインの仕事の中でも、常に高収入である「看護師」

看護師は、保母さんや事務職等の女性がメインとなる仕事の中でも、

断トツで高収入であることは有名な話です。

以下は貧乏父さん.comから、参考にさせていただいた、女性の仕事別年収ランキングです。

看護師は13位であり、高学歴・高技能を持つ職種が並ぶ中、20位以上のランクに入ることができています。

 

順位 職業 平均

年収
(万円)

年齢別 平均年収
20-24歳 25-29歳 30-35歳 35-39歳
1位 大学教授 1026.2        
2位 大学助教授 874.6        
3位 高等学校教員 835.1 311.5 374.9 678.7 802.6
4位 医師 777.8        
5位 記者 774.1        
6位 各種学校・専修学校教員 651.5 525.0 530.8 620.8
7位 航空機客室乗務員 635.1 261.3 458.0 594.0 824.3
8位 臨床検査技師 573.9 340.2 426.6 531.8 585.9
9位 自然科学系研究者 571.2        
10位 システム・エンジニア 564.5 414.3 547.7 606.5 670.9
11位 一級建築士 543.9        
12位 歯科技工士 529.5        
13位 看護師 511.3 401.1 483.0 533.9 573.3
14位 薬剤師 510.7 353.3 446.7 569.9 624.0
15位 製紙工 490.6        
16位 准看護師 487.6 327.3 370.9 379.1 453.9
17位 ガラス製品工 478.7        
18位 診療放射線・診療エックス線技師 477.8        
19位 型鍛造工 471.5        
20位 自動車整備工 466.1        

 

 

 

 

サラリーマンの平均年収が400万~500万の時代に、

女性メインの仕事で看護師は400~500万円の給与水準を保つことができています。

 

看護師資格は専門学校卒で取得できるので、

その職業につくまでにかかるコストとなってからもらえる年収で比較すれば、

他の仕事と比べてもコスパに優れた職業とも言えますね。

 

シングルマザーができるだけ高収入の仕事についたほうが良い理由を以下の記事にまとめています。

良かったらあわせてお読みください。

シングルマザーが貧困に陥る理由と貧困から抜け出す方法 シングルマザーの貧困率は80%を越えています。その原因はなぜでしょうか。日本の母子家庭における福祉制度や雇用制度にも原因はあります。母子家庭の貧困から抜け出すには具体的にいつ、何をしたらいいのか、筆者

 

 



看護学校の学費支援制度の充実している「看護師」

看護学校の通学にかかる費用に関しては、たくさんの奨学金制度(返済不要のものも含む)があります。

母子家庭だけ使える制度もあり、実質看護師になるにはそこまでお金はかからなかったりします。

わたし自身、最初にかかる入学金のみ、友だちにお借りしましたが、

3年間の看護学校生活は、ほとんど奨学金と支援金でまかないました。

 

詳しい看護学校奨学金などの情報は以下の記事に記載しています。

シングルマザー 看護学校にいる費用と準備方法:シングルマザーが看護師を目指すなら   シングルマザーの収入の現状 2016年現在、シングルマザーの平均年収は223万円、月収は約18万円と言われています。 都市部では2DK~2LDKでも家賃は7万以上するでしょうし

 

シングルマザーの看護学校生活と看護学校卒業を経て

子育てしながら、おまけに母子家庭で看護師になるなんて、なかなかハードな目標でもありますが、

わたし自身大変さも感じながら、看護学校の3年間は、しらなかったことをたくさん知る機会もあり、

結構楽しんで、通学することができました。

 

一見ハードそうな看護学校ですが、

ゆっても夏休みや冬休みは普通の学生同様の期間あるので、

長期休暇は子どもと遊び倒しました。(笑)

それはそれで子どもも楽しい思い出になったと思います。

 

奨学金制度で、あまり働かなくても学校へ通うことができて、

勉強にある程度集中できたことは良かったです。

看護学校と一口にいっても、看護や医療に関することばかりではなく

法律や心理学等、様々な分野を勉強します。

 

看護学校は3年制の割に結構取得しないといけない単位が多くて、

詰め込み式ですが、充実していて楽しかったですね。

シングルマザーの学校生活も、まぁまぁ楽しいものですよ。

 

卒業したときは感動しました。

子どもも卒業式につれていって、

そういった晴れ舞台を見せてあげられたことは良かったです。

 



まとめ

  • 看護師はシングルマザーにとって働きやすい条件が整っている
  • 看護師になるための奨学金制度が充実している
  • 看護学校生活はハードそうにみえて、結構楽しかったりする

 

どうでしょうか?

シングルマザーの仕事選びって大変です。

でも自分が「これ」っていう仕事がみつかると、目標もできるし、楽しいですよ。

 

上記がわたしが看護師を目指した理由と、看護学校に通い卒業した感想です。