看護師は早々退職できない?引き止めでもめた話。確実に退職できる裏技



シンママナースの マリアンナ です。

 



師長に退職申し出 → 想像を絶する引き止めをくらった日

 

わたしね、もうそろそろ成人の急性期に疲れはて、休憩もとれない夜勤で老いぼれてきて、やっと退職を申し出ました。この年末に。

 

いろんなとこで働いてきたけど、「いやーもうちょっとがんばってほしかったのにな~」っていう言われることはあった。でも退職するっていう人を無理やり引き止めることなんて普通しないじゃない。だから、すんなり3月末で辞めさしてもらえると思ってたわけさ。

 

ところがどっこい。わたしは看護業界をなめていたのでございます。

 

師長がね、退職したいって言ったら、

「退職を考えてる?どうして?」

「休みがほしいの?休みならあげるわ、調整してあげる。」

「もし夜勤が大変なら、夜勤のない部署にも移動させられるわよ。」

「しばらく休んでみたら?有給消化してあげようか。」

「他にも退職したいっていっている人がいてるの。順番だから○○さんはだいぶ先になると思う。」

 

・・・。

 

 

 

もう、なんていうんですか、ああいったらこういうっていうんですか。

医療用語でいう「オーダー入らず」みたいな感じでしょうか。

もう「辞めたいんです」って話が通用しなさすぎて。ちょっと退職順番待ちってなに。人気アトラクションかい。

 

頭のなかでは、「いや辞めるいうてますやん!」って突っ込み倒しているんだけど、現実世界では目上のかたにそんなことできず。

 

休ましてとか、有給使いたいとかじゃなくて辞めるって言っているのに、有給使わしてあげるからとか、いやそんなもん退職願い出る前からつかわせんかい、と内心ちょい怒りを覚えつつも、結局退職を受理してもらえない始末でした・・。

 

ここで初めて知った。

人手不足の看護師は、仕事に困らないけど、

働く場所をしっかりえらばんと、むしろ一生そこを辞められなくなることもあると。

 

 



退職が受理されずモンモンする日々

退職を願い出たのに受理されず。なんだかそんな話もなかったかのようなふるまい。色々調べてみたけど、退職する権利っていうのは労働者側にあるんですね。だから、退職時期を調整することはあっても、退職する意向を雇用者側に決める権利はないのです。

 

労働者としての権利が守られていないこの環境に、ただイライラ、モンモンする毎日。

 

ともだちとかにも相談して、労働基準監督署に行ってみようか、みたいな話になって、実際に行ってきた先輩に話を聞いたの。

 



看護師の退職→労働基準監督署の実際

 

明らかに違法な労働環境がある場合、労働者は労働基準法を監督する「労働基準監督署」に相談しにいくことができる。

やはり日本。インフラが整っているじゃねーか。

 

去年退職した先輩が、退職と有給消化でモメたらしく、実際どうだったか聞いたらね、なんか想像と違った。

 

労基署って、明らかに違法労働とかしてる団体があったら、注意とかしてくれるのかと思いきや、単純にアドバイスだけで終わるらしい。

それは雇用者が悪いので、上司に○○って言ってみてください。で、それでも受理してくれないなら、また来てください。」

みたいな流れ。自分でこう言えよ、ってスタンス。

 

ようは、雇用者にこう言われたら、こう言い返しなさい、みたいな助言はしてくれるんだけど、実際に注意とかしてくれたりはしないみたい。

そらそうよね、相談にくるひとみんなに丁寧に対応してたら、人手たらんくなるわな。

 

労基署は的確なアドバイスはしてくれるみたいだけど、雇用者になる病院に直接注意や指導をすぐしてくれるのかってなるとそうではないみたい。だから、結局自分で動かないといけないわけね。本当に退職したいなら、あのガチな退職引き止めと自分自身で戦わないといけないのです。

 

 



本気で退職したいのに、受理してくれなくて困っているなら「退職代行サービス」

 

退職代行サービスって知ってますか?

 

退職代行サービスは、なかなか退職を受理しないブラック企業に対して、法的に、かつ円滑に退職できるよう助けてくれるサービス。介入するのは素人ではなく、法的な権限を持つ弁護士が行うので、安心して退職代行を依頼することができます。

 

ブラック企業が多いこのご時世、こんなサービスまで出てきたんだね。

どうしてもやめたいのにやめれない。労基署もそうそう動いてくれそうにないなら、こういうサービス使ってみてもいいかもね。

 

雇用者は自分が違法的に退職を引き留めていることはわかっています。離職されると人手が足りなくなるから、あなたに甘えて退職を力ずくで引き止めているだけ。でも、弁護士が間に入ってくれたら、そもそも退職を無理やり引き止めること自体が違法なので、もう太刀打ちできない。スムーズに退職処理を勧められるはずです。

 

辞めたいのに辞めさせてもらえない。だからって、如実に労基署とかにチクっても後味悪いし、逆恨みされるのもちょっと・・。だけどどうしてもすぐに辞めたいんだ!ってひとは退職代行サービスを使ってみてもいいかもしれない。

 

 



本気で退職したいけど退職できない時にやっておくこと

 

退職を申し出た証拠を持っておいて

退職代行サービスを使うにしても、なかなか退職を受理してくれない上司に自分でアプローチしていくとしても、あまりに雇用者が退職を拒否するのであれば、労基署や弁護士を本気で介入させないと退職できないことになってきます。

 

その場合、それまで退職を事前に願い出ているのに、正しく対応してくれなかった証拠が必要になることもあります。

退職の話なんて、聞いたことない!って嘘をつかれないように、しっかり退職の意向を伝えた証拠だけは持っておきましょう。

 

ちゃんと事前に退職を申し出たのに、それをしっかり聞いてくれなかった、受理しようとしなかったっていう証拠は、あとからトラブルになったときすごく役立つ。だから、自分が雇用者側に伝えた証拠はしっかり持っておくべき。

 

わたしはあえて複数の同僚の前で「退職の話なんですけど・・」ってみんなに聞こえるように伝えました。そうしておけば、わたしが退職の話をしてたのを、第三者が見ていたことになるので。