賢い子に育てる「賢い子どもの育て方」



シンママナースの マリアンナ です。



賢い子に育てる家庭のルールとは

シングルマザーBettyさんのブログ「私いろいろ失敗したので。」は、シングルマザーならではの子育ての葛藤、父親との関係など率直な思いや考え書かれていて、同じシンママとして共感できる点がたくさんありよく読んでいるんですが、[子供の興味のためにどこまで出来ますか?ずぼらシングルマザーの弱音。]で書かれていた内容にひかれました。

子供が興味を持ったものを、親も応援する。それってやっぱり親も大変ですよね。でも、4姉弟のお母さんを見て思いました。忙しくても大変でも、やる人はやるんだなと。あのお母さんが神々しく輝いて見えて、遠くから拝みたいような気分になった(笑)

「うちは一人しか子供がいなくて、時間や都合を調整しやすいんだから、頑張って向き合わないと。」と反省させられました。

娘10歳に「ママも百人一首やろうよ!覚えて!」と言われるんですけど、これまた全く興味がないので私(笑)。全然やる気が出ないんですよ。でも先日、スーパー小学生みたいなテレビ番組見てたら、お父さんお母さんそろって娘と一緒に百人一首やってました。両親も大人部門の大会に出場するくらい真剣に練習して本気でやってましたね…。本当すごいなあと思いました。

Bettyさんは女手ひとつで子育てされているシングルマザーですが、娘さんが百人一首が好きらしく、百人一首大会に付き添いで行かれたそうです。その場にいた付き添いのお母さんの中に、小学生の子どもが百人一首大会にでたいから、バスと電車を乗り継いで、付き添いで下の兄弟(まだ赤ちゃんや幼児など含む)を連れて付き添いにこられていたみたい。

 

子どもっていろんなことに興味持ちますからね。この記事を読んでそのバスと電車を乗り継いで、小さい赤ちゃんを連れて小学生の子どものしたいことに付き添っているお母さんすげーなーって思うと同時に、その子はすごく賢い子になりそうだなーと感じました。わたしの周りの賢い子たちのお母さんと、そのお母さんがしていることがそっくりだからです。

わたしもそれくらい、子どもの興味や意欲を支えられる母親にならないとって改めて思いましたね。

 

賢い子には共通点がある

わたしの友だちの中でも、すごく頭が良い学校を出る子、成績が良い子、何をやらしてもうまい子、人生をうまく生きていける要領が良い子とか、「出来が良い賢い子」って、よくよく見てみると親に共通点があるんですよ。別にどんな習い事をしているとか、家が金持ち・貧乏とか、そういった環境因子ってあんまり関係ないんです。

賢い子に育てるためには、親としてどんな子育てをしたらいいんだ??

それが気になって、いろんな発達心理学、教育学などの本を読みあさりました。

 

わたしのなかでひとつの結論に至ったんですが、子どもが優秀か否かのキーになるのは、「親」です。塾や習い事の量や質じゃないんです。

子どもが賢くなるかならないかは親、そのものがキーになる。

 



賢い子に育てる家庭の両親には共通点がある

わたしの知り合いのなかで、頭が良かったり、人より秀でた才能がある人がいたりする中で、家庭環境は違えど彼らには「親」に共通点があることに気づきました。

  • 親が子どもの興味を尊重している
  • 親が子どもの意欲を伸ばしている
  • 親と子どもの間に強い信頼関係がある

わたしの周りだけじゃなく、有名な偉人や、偉業を成し遂げた多くのひとが親について同じようなことを語っています。

 

facebook創設者のマーク・ザッカーバーグの親

facebook創設者のマーク・ザッカーバーグは、若くして世界第6位の富豪になりました。そしてかつは世界一優秀なハーバード大学出身。さぞ英才教育を受けていたんだろうと思いますが、実際そうではなかったようです。

彼の歯科医の父と、精神科医の母に育てられたそうですが、決してまじめに勉強ばかりするタイプではなくて、保護観察処分も受けたことがある問題児だったこともあるそう。マークの父親は一貫して、彼を育てる上で「息子が本気でやりたいと感じたことは、お金を惜しまずトコトン応援した。」そうです。マークがパソコンに興味を持ったことから、子どもだったマークですが、子ども目線でみても当時PCは最高峰なおもちゃ。当時はまだ高価だった最新のPCを買い与えたそう。遊び心の興味から始まったPCいじりも楽しさから意欲が芽生え、マークはグングンIT技術に長けるようになったそう。

子どもの興味を肯定的に受け止め、子どもが意欲的になれば、全力でそれを応援したんですね。今となっては世界中に知れ渡るfacebookのCEOとなり、経済的にも成功した彼ですが、彼が何事にも意欲的で、高いモチベーションを持ちクリエイティブなビジネスを展開できたのは、その父親の「育て方」にあったんでしょう。

 

塾に一切通わず難関大学に合格した友人の親

わたしの友人は、非常に頭がよく、地元でも有名な進学校に入学し、彼女は一度も塾や予備校に通うことなく、難関大学に入学しました。何に関しても意欲的で性格も良い子です。彼女に育った環境について尋ねてみたら、「お母さんがいつもわたしの味方でいてくれた。どんなときでも、わたしが出来るようになったことをほめてくれたから、わたしはお母さんにほめられたくて頑張っているうちに、成績が伸びた。」と言ってました。

でもその子は小さい時から、遊びでもなんでも、その子が興味をもってしたことは、お母さんが食いついてほめてくれたそうです。砂場で泥ダンゴひとつ作るのでも、お母さんがその出来を感動的にほめてくれた、と。だから1時間でも2時間でも、ひとりで泥ダンゴをつくってたって言ってました。

 

子ども目線の興味と意欲は子どもを賢くする材料になる

たかが子ども目線の遊びやおもちゃだって、子どもにとってはそれがすべての世界。

その同じ視点に親がたって、その子どもの遊びからでる興味を後押しし、出てきた意欲を伸ばす。多くの優秀な子どもの親に共通している点だと思います。

 

彼らの生い立ちをみていても、有名な塾や学校に行くから、その子が優秀な子になるんじゃないなーと改めて思います。

親がいかに子どもの興味と意欲に向き合って、それを応援したのか。結局は親が「どう子どもを伸ばそうとかかわったのか」ってところなんじゃないでしょうか。

具体的には、子どもの目線で見る興味と、そこから湧き出てくる意欲がポイントです。

 

 



子供育て方のコツは、子どもの「目線」「興味」「意欲」を育てること

大人からみた子どもの遊びは、一見将来に必要なさそうなことにみえますが、子どもの遊びをあなどるなかれ。

子どもというのは、子どもの目線から「楽しい」と思うその遊びから、多くの興味や意欲、思考力、コミュニケーション能力など、様々な能力を培っているんですよ。

ゲーム、スポーツ、おもちゃ、なんでもそうですが、特に想像力が必要になる遊びは、子どもの脳細胞と脳神経をグングン伸ばすんです。だから、遊びってすっごく大切なんです。

 

 

子どもが楽しそうに遊んでいるのは、すごく脳が成長している証拠です。男の子が集中してブロック作りなんかしている日には、その子どもの脳のなかでは、物を立体的にとらえる立体的思考力が渦巻いて成長しています。女の子が真剣になりきっておままごとをしているときには、自分がみた母親の素振りや言葉遣いを思い出す記憶力や、それをまねる演技力、友だちと関わる中でえるコミュニケーション能力などが成長しているわけです。

 

世間では「勉強」という行動やその結果が「賢い」の指標みたいになっていますが、違います。賢い子の指標は、子どもが勉強でもお遊戯でも、その物事をいかに興味をもって意欲的に取り組めたか、です。興味と意欲が備わった子は、伸びるなといっても伸びます。本当に強い興味と意欲がある子は、雨がふらなくても伸びる強い雑草みたいに、自分が学びたいこと、知りたいことを探求し続けます。

 

 

ずばぬけて勉強ができる子に共通する点は、勉強を楽しい、と思っていること。勉強することで自分の知識欲が満たされるんです。でもまだ知りたいって思うから、勉強する。でもその前提として、親がその子どもの興味や意欲をいつも尊重している背景があるはずです。東大生の多くが「自分の親は自分のしたいことをしたいようにさせてくれた」と答えると同時に「親に勉強しなさい」といわれたことがないのは有名な話です。

したいことをしている中で興味と意欲が芽生え、押し付けられるものがないから、意欲のままにそれを知ろうとおもったり、学ぼうとした結果、勉強するようになった。

心理学の世界でいう内発的動機付け(自分からしたいと思うこと)がちゃんと芽生えている状況ですね。

 



賢い子に育てる家庭に必須な条件

とはいっても、子どもに興味があること全部させてたらお金も時間も体力もたりねーよ!っておもわれるお母さん、お父さん方。

 

 

ごもっとも、正解です。

そのとーり。

 

 

子育てが難しいのは、これ。

どれだけ子どもが興味をもつことに、親として付き合っていけるのか。

そしてきれいごとではなく、それにはお金や時間、マンパワーと多大なるエネルギーがいるわけで。そらお金も時間も有り余ってれば、誰だって自分の子どものしたいことをしたいだけさせてあげますよね、でも現実はなかなかそうはいかない。富裕層の家庭ほどこどもが優秀になるって言う研究結果が結構ありますけど、納得できます。そらだって時間もお金もたくさんあるんだから。

わたしなんかシングルマザーだから、お金もマンパワーも時間も足りてない(全部じゃん)。でも子どもにしたいことさせたいから必死。子ども産んで10年経ってるけど、わたしの寿命は10年くらいは縮んでいると思う。寝ないで子どもの遊びなんだって毎月いってます、死にそう。

 

 

親って総監督者だ、みたいな動画があったけど、本当にこれですよね。

お金、時間の管理、子どものメンタル、体力、健康、、すべてにおいて管理と準備をしないといけない。そのなかで子どもが自立した、どんな困難にあっても乗り越えるパワーと創造力がある人間になってもらうためには、もちろんこどもをある程度意欲的で前向きな人間に育ててあげないといけないわけで。

 

だからどんなに辛くても、親である以上、最高のパフォーマンスで子育てに挑むしかない!っていう気持ちで、今は子どもがしたいと言い出したことにはわたしも最大限のパワーで付き合うようにしています。子育てって大変だ。

 

子育てが上手な農夫さんの話

良い子育てをしてる親って、例えていうなら出来が良い農夫さんみたいな感じです。

わたしがすごく尊敬する友人のお母さんが話してくれました。

 

どの方向に延びるかわからない種。これからどんな木になるかもわからないけど、より芽が伸びてよい実を結べるようにしたい。

養父さんって芽の状態に合わせて、鉢で育てたり、畑で育てたり。いろんな肥料を試してみたり、太陽の当たる場所においたり、湿気がある場所においたり。種を育てるためにいろいろ創造的にチャレンジもするけど、いろんな本を読んだり学んだりしてどうしたら種がよく育つのかもしっかり勉強しています。

そして栄養となる土を一番良いコンディションにいつも耕して、水分を調整し、必ず太陽の光を浴びれるように環境を整えます。熱くても寒くても、毎日種の栄養源は欠かしません。

木がより高く、良い実を結ぶためには、木そのものが伸びる力を最大限に出来るように、毎日状態を観察して応援してあげないといけないからです。

上から押さえつけたり、型にはめたりしたら、伸びる木も伸びません。だから賢い養父さんは伸びてきた芽を押さえつけたり、型にはめたりせず、広い畑で育てます。

子どもはどんな実を結ぶ気になるのか未知数の「種」みたいなもの。

農夫の育て方次第で、世々限りなく続く実になることもあれば、いろんなひとに栄養を与え続ける木にもなる。ここでいう農夫は親です。わたしたち親の育て方次第で、子どもは伸びもするし、伸びるはずの成長がとまることもある。

 

世間では、いろんな分野の教養を子どもに教育する習い事があふれています。英才教育、早期教育とか、それらももちろん、教育には良いのかもしれないですけど、本当に子どもがしたいと思ってしているのかってとこがすごく気になります。わたしが子供なら、英才教育なんか楽しくなさそうで受けたくないもん。りかちゃん人形とかで遊んでるほうが楽しかったような気がする。

 

子どもは生まれたときから才能を持ち合わせているんだと思います。子どもがもともと持つ才能をどこまで伸ばすか。どうしたら伸ばせるのかを考える。親の仕事って結局そこにつきるんでしょうね。

 

賢い子の育て方の記事はこの辺で。