老害とは:職場・子育てetcよくある老害のまとめ



シンママナースの マリアンナ です。

 

老害なんて言葉はとても失礼だと思うんだけど、ときどきそんな言葉があっても仕方ないなって思うことがある。老害の意味と、職場や子育ての最中に思う老害について。

 



老害とは:老害の意味

老害の意味とは、「自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪。」らしい。

悲しいかな、たしかに「あ、これ老害かな」って思う場面はたくさんある。別に高齢者じゃなくても若い世代にもいる。自分が他者より年数を重ねている、経験値があることをたてにして、立場が弱い若手の動きを制御するっていうか。「年上やぞ」「先輩やぞ」みたいなセリフをよく耳にするけど、先に生まれたり先に経験したことがえらいってわけではないんだけど、そういう風習ってあるよねなんか。

 



よくある老害

わたしがよく老害だなこれ、って思うことがある。

わたしたちが苦労したから、あなたたちも苦労しなさいよ、の圧力。

よく職場で聞くんですよ。「わたしたちのときは、もっと厳しかったよねー」「なんで最近の子は、そんなことも我慢できないんだろ」みたいな愚痴とか。でも、時代は流れているし、便利なものもどんどん生み出されていくわけで。過去に当たり前と思っていたことが、実は間違っていた概念だったなんてよくある話。だけど、じぶんが苦労していたことを誰かが楽して得られることが納得いかないのかな。そもそも自分の時代が間違っていた、古かったっていうことを受け止める勇気も、年とともに必要になるのかもしれない。

 



職場での老害

老害会議

職場で感じる老害。わたしが一番よく思うのは、「会議」です。例えば意見を出し合うシーンがあっても、たいていお局さんたちの意見しか通らない(通さない)ような感じになるので、結局は上のひとたちの意見しか通らない会議になっていたり。まぁそれはそれでいいんだけど、だったら職場全員で集まって会議する必要もなく、うえで勝手に決めたことをおろしてくれたらいいのに、って思ったりもする。会議の本来の意味が、老害によってなくなってしまうパターン。

 

老害飲み会

飲みニケーション、なんて言葉があったりする。酒の席も仕事のうち、なんて考えはもう古いのかもしれない。わたしが若いとき、仕事の付き合いに関するお酒の席は積極的に参加して、先輩にお酒をよくついで回ってました。二次会の店を探したり、盛り上げ役に徹したり。わたしはそういったお酒の席は嫌いじゃなかったけど、本来働いているからといって、お酒に席に絶対参加しないといけないっていうわけでもないんだよね。お酒がなくても仕事はできるわけだし、お酒がないとコミュニケーションがとれないなら、それはコミュニケーション能力を磨けばいい話で。

結局お酒の席でも、先輩によっては後輩の話を聞くっていうより、俺の武勇伝を聞け、みたいな流れになることは多い。自己主張が多いひとは、酔うと自分の話ばかりする。聞き手は疲れるだろうね。酔ってると支離滅裂になるし・・。最近は先輩後輩でいく飲み会って言っても、先輩がおごるっていうより、割り勘も多くなってきた時代。昔は上司がおごって当然だったけどね。そう考えると、最近の若手にとって、お酒の席は少ししんどいと思うこともあるかもしれないですね。

 



子育て中に感じる老害

子育て中に一番感じる老害。それは根拠のない育児知識の押し付け。子育てを経験したひとが、「子どもはこうやって育てるんだ」みたいなことを、若ママにすごく押してきたり、ときに無理やりそれを実行させようとする、年配のひとはよく見かけます。別にその「こうやって子育てする」っていうその子育て法に、正しい根拠とかはないんだけど、ただの言い伝えとか、しきたりで言ってることも多い。嫁姑問題も、多くはここがポイントではないんだろうか。

 

まだ子どもが赤ちゃんだったとき、よく姑にあれこれと言われたの。特に印象的だったのは、「ずっと母乳を上げ続けたら出っ歯になる」って話。過去何十年も前の母子手帳には、母乳は1歳くらいで切り上げろみたいなことが書いてあったんだけど、医学的に母乳を早くやめるメリットに根拠はなく、むしろ母と子のコミュニケーションとして母乳は重要ってことがわかってきてるらしい。断乳しないわたしに姑が「あんた孫を出っ歯にさせるつもりなの?わたしはみんな1歳までに断乳したわよ、ちゃんと乳首にからしとか塗って、なんたらかんたら・・。」ってドヤ顔で説教されたんだけど、あんたの子ども全員出っ歯だろって大声で突っ込みたかった。遺伝じゃそんなもん、根拠ないやろって。こどもの歯とか成人するまでに生え変わるし、何言ってんだおめー、って思いました。

 

教えてあげたい、という世話心はありがたいんだけど、人に教えるならそれなりに最新の知識と根拠がないとだめなんじゃないかなーと思うんだよね。で、これまで当たり前だと思っていた常識も、実は研究してみると正しくなかったです、みたいなことって往々にしてあるわけで。ただ自分が先に経験したってだけで、その知識や方法を押し付けるのは老害だろうな。自分もそうならないように気をつけたいと思う。

 



若い者には花を持たせろ。どっかの居酒屋に貼ってあったことば。

昔どっかの居酒屋に貼ってあった、「若いものに花を持たせろ」って言葉。すごく好きでした。自分がまだそんとき20歳くらいの若造だったから余計かもしれないけど。時代を彩っていく多くは若者ですからね。年寄りがずっと権限を握っていてはいかんのです。

老害ってやだなと思いながら、自分も年を取るたびに、老害を出さないようにしないといけないとしみじみ思う。変化を受け入れる勇気も必要だ。時代は変わるもので、時代に応じてニーズも変化していて、それにともなって便利なサービスは生み出され、昔は苦労していたことも、今は苦労せずしてできることってたくさんある。わたしたちはこんなに苦労したんだぞ、って言いたくなるのは、どこかで自分はラクしたかったし辛かったよあんときはっていう心理の表れだろう。でも自分が辛かったことを誰かに押し付けるのはよくないからね。

老害を受けるのはいやだし、老害を生み出す側になってもいけない。しみじみ。