シンママナースの マリアンナ です。
この記事では、サチュレーションについて解説しています。
サチュレーションとはなにか、サチュレーションの正しい測り方や、サチュレーションが低いときの対処方法等。
医療介護現場で人気のサチュレーション測定機械(パルスオキシメーター)も紹介しています。
サチュレーションとは~血中の酸素量を数字で知る~
サチュレーションとは、酸素飽和度ともよばれ、血中の酸素量を「パーセンテージ」で評価するものです。
サチュレーションの数字はどうやって計算されるの?
サチュレーションに表示される%の数字は、酸素を運ぶ「ヘモグロビン」と酸素が結合している割合を表示しています。
肺炎や喘息などが原因で酸素を体内に取り込めなくなった時に、ヘモグロビンと結合する酸素量が低下します。酸素が結合していないヘモグロビンが増え、結果的にサチュレーションは低下します。
サチュレーションの「正常値」と「危険値」
患者の状態や医師指示によって、その患者が維持すべきサチュレーションは違いますが、一般的なサチュレーションの正常値と危険値は以下の通りです。
サチュレーションの正常値
- 96%以上
サチュレーションの危険値
- 95%以下
サチュレーションが100%でも、からだのなかでは実際に100%ではない患者がいます。それは貧血患者です。
貧血とは、酸素の運び屋である「ヘモグロビン」が著しく少なくなっている状態。
サチュレーションは血中を流れるヘモグロビンと酸素が結合している割合を測定していますよね。
血中を流れるヘモグロビンが少ないと、ヘモグロビンと結合する酸素の割合は少なくないので、サチュレーションは99~100%など高値が表示されいます。
ですがからだのなかでは実際、ヘモグロビン自体が少ないので、脳に送られる酸素自体は少ない。
したがって、貧血患者ではサチュレーションが100%と表示されていても、実は酸素が十分血中に流れていないことがある。ということになります。
呼サチュレーションが100%だから、呼吸状態はOK!というわけでなく、血液データや客観的情報など多角的な情報源から患者をアセスメントすることが大切です。
サチュレーションの正しい測り方
測定の準備
サチュレーションを図るときは、サチュレーションを図る専用の機械「パルスオキシメーター」で測定します。
パルスオキシメーターには、プローブというクリップがついており、この「プローブ」を指にはさんで測定します。
プローブのなかは赤く光る「発光部」があり、この発光部が爪側に、反対側が指腹側になるように挟みます。
サチュレーションの測定
サチュレーションは指にあてられる赤い光から、血中の酸素量を分析し測定されます。
SPO2を測定し始めたときは、機種によって正しい数値が図れないことがあります。
プローブを装着して脈拍が何諦する20~30秒後のサチュレーションで評価します。
サチュレーションが低いときの対処法
SPO2は指の中の血管が脈を打つことで測定しています。
手を動かしたり、手が冷たい、循環が悪いときは正しく測定されません。
手が冷たい場合
温罨法等を使い、手を温めてから測定する
足で測定してみる
耳用のサチュレーションで測定してみる
手がむくんでいる場合
- 足で測定してみる
- 耳で測定してみる
体動が強い場合
- 声かけ等行い、精神的に安定させ、体動を減らしてから測定する
なんらかの理由で四肢からサチュレーションを測定できない患者の場合、耳でSPO2を測定する機械があります。
サチュレーションおすすめ機械
看護、介護、在宅等では、しばしばSPO2を測定したい場面があります。
ここでは計量で、安定した人気があるサチュレーションの機械を紹介します。
ドリテックメーカーのパルスオキシメーター
看護師のなかでも持っているひとが多い、ドリテックのパルスオキシメーター。
壊れにくく、淡い色合でどんな病棟でもあいます。
7000円前後で購入できるため、新人看護師でも購入しやすい。
看護師グッズ老舗「アンフェミエ」のパルスオキシメーター
アンフェミエといえば、看護師グッズを取り扱う老舗店。
アンフェミエが販売するパルスオキシメーターは、落とした時に衝撃をカバーするシリコンカバーつき。
脈の波形もみれるため、脈リズム不整も一目でわかる。8000~9000円で購入できます。