シンママナースの マリアンナ です。
子育てが辛い。どんなママも通る登竜門。
わたしは子どもがまだ3歳にもならないとき、
夜泣きで寝る時間もないけどフルタイムでバリバリ働いていて、
本当に一人の時間がほしい。
一度ゆっくり寝てみたい。
と毎日、ほぼ毎時間思っていました。
あれほど人生で体力を消耗した日々は、もうこの先ないだろうと自負しています。同時に、やはり「子育てが辛い」って思う時期もありました。
父親はなんだかんだと言いながら、仕事だ付き合いだという名目のもと、ストレスを発散することができたりするんです。
子育てっていう責任から、定期的に逃れることが出来る。
だけど、ママは違う。
生まれたときは24時間365日、子ども最優先の日々がずっと続くわけです。
トイレですらゆっくりできず、子どもの鳴き声や物音で、何度トイレから飛び出したことか。
まるで火事の連絡を受けた消防隊員のように、すごい勢いでトイレを飛び出して、パンツもちゃんとはけているのかままならないまま、まだハイハイの赤ちゃんのもとへ何度走ったことか。
夜中は眠気マックスで半目をむいて、母乳を与える。そのまま寝落ちして、何度片乳をさらけだしたまま寝入ってしまったことか。乳首が寒くて目がさめたときの、情けない感じったら。
1歳2歳になってあるきだした日には、いつなんどき大事故を起こすかわからないようなことを平気でするもんだから、目が離せない。おまけに行動範囲が広くなるから、もう休む間もなかったですね。
思い出すとたくさんエピソードがあります。本当に大変だった。
自分より子ども。自分の排泄より、食事より、入浴とかの保清でさえもあと回し。
必死でやってるのにパパや姑に「なんでこれちゃんとできてないの。これもっとちゃんとやってよ」とか言われたら、マジで殺意を覚えたことがある。
話がそれてきた。
そう、わたしが言いたいのはこれ。
「子育ては辛い。」
きっと世間の多くの子育て中のママも、同じような心境にあるひとってたくさんいると思います。
確かに子育ては辛いんです。
だけど、子育ての辛さには、ちゃんと解決先があることを知ってほしいんです。
実は、思っているよりもちょっとした工夫を生活に取り入れることで、辛いと感じる子育ても、グッと楽に、楽しくすることができるんですよ。
子育てが辛いのはなぜ?あなたが悪いわけじゃない。
わたしは子どもが生まれてから、子どもが小さいときは、すごく気が張ってました。
どこへ行っても「小さい子ども」=「ママがセット、ママが育てる」みたいなイメージがあるじゃないですか。
子育ては幼少期の母親の育て方で決まる、的なことも良く言われてますよね。
周囲からも「母親なんだからちゃんと子育てがんばれよ」的なプレッシャーもあったかなーと思います。あんま覚えてないけど、そんなプレッシャーをかんじていたことだけ記憶してる。
親としての責任感に加えて、周りのプレッシャー、初めての子育てという大仕事に、なんしか気を張ってたんですね。母親=休んじゃいけない、みたいな捉え方をしてました。
だけど、今になって、最近とくにその考え方ってつくづく間違っていたと痛感しています。
気を張れば張るほど、頑張ろうとすればするほど、何か失敗したり、子育てがうまくいかなかったり、誰かにいやなことを言われると、ピリピリするんです。イライラする。
結果的に、一番あってはならない「子どもの前でイライラしている母親」になってしまっていたんですよ。
子どもの前で良い母親でいたかったのに、
つい怒鳴ってしまったり。
ヒステリックになってしまったり。
子育てを応援してくれているはずの家族にあたってしまったり。
ヒステリーになってから反省するんです。なんであんなこと言ってしまったんだろうって。
こんな理想的な母親になろうとしてるのに、あなたが邪魔するからできないじゃない、みたいな。なんか周囲みんなが何も考えてない悪魔みたいな悪者にさえ見えてくる。
だけど、普通に考えてみれば、24時間溜息をつく間もなく、ほぼ一人で子どもの世話をするのはとても大変なこと。そんな生活を続けていれば、ヒステリックになったり、イライラしたりするのはあって当然のことなんです。
子育てで睡眠時間が少なくなって休息する時間がなくなると、人間の正常な心理状態なら、子育てを辛いと思うのは正常な心理的反応なんです。
頑張る母親ほど、イライラしてしまう。子育てを辛いと感じてしまう。
だから、頑張ってるママは悪くないんです。
人間って睡眠時間、休息時間が少なくなっていくと、確実に鬱状態になっていきます。当たり前の精神反応です。
だけど、子育てをするうえで、この当たり前の人間の特性を理解しておくべきだと思ったんです。
休息がないことは、確実に精神状態に影響します。
子育てをするママは、100%休息が必要です。
これほんと、もっと世間に普及してほしいと思ってる。
ママはいわばフルタイムで働いているひとと同じくらい(もしくはそれ以上)、休日があるべきなんですよ。自分が「ほっ」とできる時間がいるんです。
仕事をしているひとでも、およそ週2日前後休みがあって、16時間以上の自由時間があるわけです。
それだけ神経を使う小さな子どもの世話をしているんだから、それくらい休息がないと精神状態が不安定になるのは当たり前のこと。
それを周囲が理解して子育てを協力していくことって、すごくたいせつなことなんですよね。
子育てを楽しくさせるために見直すべきポイント
わたしが一番言いたいことはここです。
辛い子育てを楽しい子育てにシフトする方法。
まずあなたが子育て中のままだとしたら、いくつか自分の心に聞いてみてください。
今あなたが子育てを辛いと思っている「理由」は何ですか?
子育てする生活のなかで、一番「辛い」と感じる場面はどういうときですか??
今のライフスタイルの見直すべきところは、そこなんです。
その辛いと感じる具体的なポイントを見直して生活改善すると、すっごく精神的に楽になります。
子どもが生まれると目まぐるしくライフスタイルは変わります。
子どもの成長とともに変化していくライフスタイルのすべてを、女性ひとりで補うのは不可能に等しい。
ママのほとんどは、
「自分の時間がほしい!」っていうのが切実な願いじゃないでしょうか?
急激に変化したライフスタイルを見直す余裕もなく、必死にがんばってきたと思います。
今少し見直してみましょう。
あなたの1週間のうち、誰かに子育ての一部分でも協力を依頼できるひとはいませんか?
平日は無理でも週末休みのパパなら、週末のベビーのお風呂と寝かしつけは絶対パパの役割。とか。
月に月末だけ、とか一回はおばあちゃんに来てもらって、孫を見てもらうとか。
家族親戚に頼れないひとなら、託児所、ベビーシッターを利用するのもいいかもしれません。
ひとにあずけるのが不安でも、ママが家にいるときにベビーシッターに来てもらえば目の前にいるから安心できます。
家事を依頼できるヘルパーさんも頼むのもいいでしょう。
金銭的に厳しくても、最近では自治体によって市役所などが提供する格安のベビーシッターなどもあります。
休まないといけない!?
そんなのわかってるよ!でもカンタンに生活を変えることなんてできないんだもの!!
協力してくれるひとだっていないのに!
ってなるんだけど、多くの場合、ママは子育てに必死すぎて自分のライフスタイルを見直す余裕もなかったりするんです。目まぐるしく成長する子どもを育てることに必死。だから子育てしないといけないっていう責任感が先立って、「自分の感情」をコントロールするための、状況を見直す余裕がない。
でもその余裕のなさが、子どもや家族にイライラしてしまったり、子育てを辛いと感じさせる原因になるんです。だから、精神的に余裕を持てる「何か」をライフスタイルに取り入れる必要があります。
ずっとイライラする日々を送るより、
ライフスタイルに息抜きできる「何か」を取り入れれば、
ぐっと子育ての負担がかわるはずです。
子育てで一番大切なこと。穏やかな心で子どもに接することができること。
子育てで一番大切なこと。そして子どもの成長に一番良いのは、家をキレイにしたり、おいしいごはんをつくったり、規則正しく生活したりすることではありません。
一番大切なのは、ママが穏やかな精神状態で、子どもをかわいいと感じながら子育てをできることです。
かりに家事を完璧にできたって、ママがイライラしてたら子どもの精神状態は良いものになりません。
だけど子育ては大変。24時間休む間もなく、ママの体力を消耗していきます。
睡眠不足や休息不足は確実に精神状態に影響する。
日本では、
子育ては母親がして当たり前、の習慣が強く根付いています。
だけど、本当に良い子育てには、
本来はもっといろんなひとに協力してもらう
いろんな機関に協力してもらうことが必然です。
母親が育てる、という
今まで当たりまえと刷り込まれていた考え方を捨てましょう。
いろんなひとの協力をえて育てる、ほうがいいんです。
わたしはよく保育園に会議だ、と嘘をついて、
喫茶店でぼーっと一人で過ごす時間や本を読む時間を作ってました。(すいません)
別に遊ぶわけじゃないんですけど。
忙しい子育て中の日々でも、一人で過ごせる時間が少しでもできると、
「あ、今子育てに必要なのはこれだな」とか「子どもをあそこにつれていってあげようかな」
とか、いろんなことを考えれたり、心に余裕ができたりしたんですよ。
もちろん子どもを預けるときは信頼できるひとであることが必須ですけどね。
思い返せば。
わたしは子どもが小さい時(まだ保育園にも入らない小さいときかな)、
おじいちゃん、おばあちゃん、父親とローテーションで子守をするようにしていて、
(土曜日はパパメイン、日曜日はじいじメイン、とか)
大変ななかでもひとりになる時間が結構あったので、友だちと飲みに行ったり、資格をとったりする時間がありました。
もちろんまだ母乳のときとかは、ずっとわたしメインで育てていましたが、
子どもの成長とともに、少しずつ預かってもらう時間も増えていきました。
今思うと子どもを誰かに見てもらっていた時間は、すごく貴重な時間だったと思います。
初めて保育園に入れる時は不安で、担任の先生に相談したんですけどね。
「心配しないでください。お子さんと離れる時間があることで、お仕事を頑張れたり、気持ちの切り替えをできてるお母さんって多いんです。だから、お子さんが保育園にいる間は、家事やお仕事に真剣になっていてくれたらいいですよ。
なにかあったら、電話しますから心配しなくて大丈夫です。」
って言ってくれたんです。
そんとき、やっぱり子育てって一人で頑張ってしよう!じゃないな。
みんなで協力して育てる、だなってつくづく思いました。
人に協力してもらう「子育て」の方法を手に入れていくたびに、
子育てが楽に、楽しくなってきたことを覚えています。
今子育てが辛いと思っているママへ。
決して子育てが辛いと思うのは悪いことではありません。あなたが人一倍頑張り屋なひとである証拠です。
子育てが大変で辛いと感じるのは、すべてのママの登竜門。
だけどそんな日々をずっと続けるのは、ママにも子どもにも良くはない。
子どもの成長とともに、ライフスタイルも子育ての負担も変化します。
月に1日でいいから、今の生活のなかでできる、自分の時間を作れる工夫を入れてみましょう。
きっと、張り詰めていたものがリセットできる時間になるはずです。