子育てでイライラする本当の理由と解消法



シンママナースの マリアンナ です。

子育て中、ついイライラして時に子どもにあたってしまうことがあります。子育て中にママがイライラしてしまう原因に、実は共通点があります。わたしはある子育て中のイライラ解消法で、育児中のイライラを起こさないようになりました。子育て中のイライラの原因と、解消法を紹介します。

イライラ解消法


子どもにイライラして怒鳴ってしまったわたしの体験

わたしはもともとこども好きで、そんなにちいさな子のいたずらにもイライラしない方。小さいときにこどもが泣きわめいても、仕方ないか、くらいの気持ちでいれました。でもこどもが1歳くらいから正社員でがっつり働き始め、ときに残業が続き、収入も少なくて結構精神的に追い詰められていたときがあって。子どもが2~3歳くらいの時だったと思います。何の気なしにわたしによってきて、対して悪いこともしていないのに、心身ともに疲れていたわたしは、ささいなことでカっとなってこどもを怒鳴ってしまったことがありました。

子どもがびっくりしたように泣き出して、はっと我に返りました。

わたし何してるんだろうって。

 

シングルマザーは、経済的な面、子どもの精神的なケア、日常生活のケア、将来のプランなどいろんな決断と準備をひとりでしないといけません。見えない精神的なプレッシャーは大きかったのだと思います。そのとき自分がかなり追いつめられていたことに気づきました。でもあのときがあったから、経済的にもっと自立したいと思って、看護師を目指し今に至るので、決してマイナスな出来事ではなかったのですが、やはり自分がピリピリしていたときのことを振り返ると子どもには悪い事をしたなーと反省しています。

 

でも子育てって本当にイライラします。これはシングルマザーだろうが、夫婦だろうが、関係ないと思っています。イライラするつもりはもちろんなくても、3~5歳未満の子どもって、すべての日常生活のこと(寝る、食べる、排泄、社会活動などなど)を親に依存しているわけじゃないですか。そして多くはまだ母乳が必要な時期であったり、発達心理学的にも5歳以下は母親と接するほうがいいといわれているので、5歳以下の子どもの責任って、多くは母親にあるのかもしれません。母親はやすむ間もなく一生懸命子どもの世話をして、知らない間に自分の精神的ストレスをたくさん抱えたまま過ごしていることになります。

 

子育てはイライラして当然です。誰の手も借りずに子育てするなら、自分の時間を24時間捧げないといけない。事故が起こらないように神経を研ぎ澄まし、子どものしつけや教育にも意識をむけないといけません。寝る時間だって十分にない日が、365日継続的に続きます。5歳未満の子育て(特に2歳前後)の子どもの世話はすごく大変なのに、「できて当たり前でしょ」みたいな接し方をされることもある。時にそれは自分の親や夫だったりします。一生懸命していても、誰かに褒められたり、認められることはない。身のおきようのない孤独感や焦燥感。同世代の人たちが楽しそうなライフスタイルを送っているのをSNSなんかで見ちゃうと、余計に辛くなります。

 



子育てでイライラしたくないのに「怒鳴る・叩く」ようになってしまったら

2歳前後のイヤイヤ期くらいになると、ついイライラして子どもにあたってしまった経験があるんじゃないでしょうか。ないひとのほうが珍しいと思います。わたしももちろんあります。

ただ、子育てのイライラが募り、子どもに怒鳴ってしまう、叩いてしまうことが習慣化してしまうまでになると、これは育児ノイローゼの域にはいってきます。また子どもが人格を形成していく過程にも悪い影響をきたします。ついイライラして子どもに怒鳴ってしまう、叩いてしまったと反省しているなら、それは良いことです。してしまったことに気づけているから、対処法を見出していけることができます。子育てでイライラするのは、あなたが本当に頑張っているから。まず精神的な限界までがんばった自分を認めて、褒めてあげてください。

もしこれを読んでいるひとで、つい子どもに怒鳴ったり、叩いたりしてしまい、反省の念にかられ後悔しているママがいたら、わたしはあなたのことを本当に立派な母親だと思います。自分の限界までがんばってたんでしょうね。母親として成長しようとしている、また子どものことを思っている立派なお母さんです。

イライラして子どもにあたってしまうことがあるなら、今からイライラしない子育ての方法を考えていけばよいのです。

イライラの原因を見つけて対応しましょう。

 

まずは子育てでイライラすることは決してあなたが短気とか、人格的に未熟だからとかいうのが原因ではありません。

次の項で、子育てのイライラが起こるのは自然なことであることをふまえていきましょう。

 

 



育児の見えないストレス、子育て中のイライラは自然な反応です

前述では5歳までの子ども(特に2歳までの子ども)の子育ては、世話をする母親にとって、すごく大きな負担がかかっていることに触れました。24時間体制でケアを必要とする5歳未満の子育てをすることは、自分の休息時間や自分の趣味についやす時間がなくなることを意味しており、知らない間にストレスがたまっていたり、精神的にも追いつめられていたりします。特に連日にわたり睡眠時間が少なくなることは、かなりのストレスがかかることが精神医学的にも証明されています。

ひとが自分らしくストレスフリーに生活するためには、自分が好きなことに打ち込む時間が必要になります。たとえおしゃれをして美容院にいくことだって、女性にとっては女性というアイデンティティを維持するためにとても大切な時間です。映画を見たり、ゆっくり音楽を聞いたりするのも、自分の価値観を高める大切な時間なのです。

 

5歳未満の子育て、特に2歳くらいの子育ては、このような負担が一番大きい時期だといっても過言ではないと思います。ゆっくり映画をみるとか、音楽を聴くとか、そういったひととしての当たり前の趣味に費やす時間がないからです。子育てしながら働いていたりしたら、なおさらです。

 

したがって子育てでイライラしてしまうのは、自然な反応なんです。お母さんはつい子育てでイライラしてしまったからといって、自分を責めたりしなくてもいいんです。

当たり前に誰でも起こることなんです。

そして、実はちいさな子どもの子育て中に起こるイライラは、共通した原因があります。

その原因を次の項で理解しましょう。

 



子育てでイライラしない方法=ママが自分の時間を持つこと

子育て中すべての母親がイライラする根本的な原因は、「自分の時間がない」ことに起因します。

そんなイライラ募ってこどもについあたってしまったりする、そこまでに至るまでに、女性として、人としていろんなことを我慢して、こどものケアに時間を費やしてきたと思います。

 

自分が寝る時間、ゆっくりごはんを食べる時間、肌の手入れをする時間、映画やドラマを見る時間、夫と話したり、夫婦として過ごす時間、友だちと話したり、飲みに行ったりする時間、好きな本を読む時間・・。

 

子どもが生まれると母親は気づかない間に自分のアイデンティティを作り上げる時間をすべて費やし、こどものケアに没頭します。特に1~2歳くらいからは、子どもは歩き出し危険な行動をとるから目を離せないし、言葉がわかるようになるため、母親にいろんなことを求めるようになってきます。こどもが生まれたら、子どものためだから仕方ない、と割り切って、自分の時間を犠牲にしています。もちろん、母親としてそれは当然の行動です。

 

でも結局、母親だって人間です。子どもが2歳くらいになると、ついイライラして子どもにあたってしまう、怒鳴ってしまうことがあるのは、母親もやはり自分の時間が必要なことの裏返しなんだと思います。自分が自分らしくいれなくなると、誰でも焦燥感を抱き、つい自分より弱い立場のひとへ矛先がいってしまうものです。「良い母親でいなくちゃ」という見えないプレッシャーが、母親の精神を追い詰め、子どもへのイライラとして現れてくるんです。人として、自分が好きなことに打ち込める時間は、必要なんです。

 



ママが自分らしく入れる時間をつくる

でも子育ては24時間365日、ノンストップで続いています。でも「自分が精神的にかなり追いつめられているな」と思うふしがあるなら、少し制限をつけて母親をがんばることをやめてみましょう。月に1日、とか、週に1回5時間だけ、とか。何かしらルールを設けて、自分がひとりになれる時間をつくるんです。小さい子供だから母親を恋しがるかもしれませんが、家族や親せき、託児所など安全な場所であれば決して母親としてわるいことをしているわけではありません。子どもはいつも通り幼稚園や保育園にいってる間、ときどき有給を消化して、ひとりでぼーっとできる時間を作るのもいいことです。一時的に子どもが母親を恋しがることより、母親がストレスを感じず、自分らしく子育てできることのほうが、よっぽど重要なことです。

そして、母親が自分らしくポジティブに子育てに向き合えることは、何よりこどもにとって良い環境になるからです

 



子育てのイライラ解消法まとめ

子育てのイライラに共通する原因は、「母親の自分の時間がない」ことです。

これはすべての小さい子どもを育てる子育て中の母親に共通します。どうしてもママ、ママの年代であるため、子育ての負担が母親に偏りがちな時期です。

なかなか周囲のひとも「母親がして当たり前」「母親じゃないとぐずるから」となりがちで、協力的にならないのも現状です。

 

もしそのことを相談できる家族がいたら、協力してもらい子どもを見てもらう時間をつくってもらうことも良いですし、

家族や親せきの協力を得ることができそうになければ、一時的なベビーシッター、託児所や保育園を利用するなどして、自分の時間を作ることも大切ですよ。

 

わたしは、親戚に協力してもらって子守をしてもらったり、平日にいつも通り保育所に子どもを預けて、仕事の有給を平日に消化して、ときどきひとりでぼーっとできる時間をつくって対処していました。

自分の時間を作れると、肩にしょっていたものがふっととれて、またなんとなくイライラしていた毎日もリセットされて、子育てに前向きになれたりします。

 

母親だからわたしがしなくちゃ、と気負いせず、仕事を少しずる休みしたりしたっていいんです(←ほんとはわるいけど(笑))。しごとなんて、子育てが終わってからでもできますから。

たいせつなのは、子育てを楽しく前向きに捉えられる母親になることです。