未婚の母が養育費をもらうためにすべきこと~認知と調停~



シンママナースの マリアンナ です。

未婚の母が、父親から養育費を受け取るための方法を紹介しています。未婚の母である筆者が実体験から学んだことのまとめです。

 

 



未婚の母でも養育費はもらえるのか?

養育費

未婚の母でも養育費はもらえます。ただし、条件があります。

養育費を正式な形で受け取るには、養育費調停を起こし、裁判所で養育費の詳細を取り決めていく必要があります。

未婚の母が養育費調停を申し立てる条件は、まず父親が子を認知している必要があります。

すなわち、未婚の母が養育費調停を起こして正式に養育費を受け取りたいのであれば、まず段階として父親が子を認知をする必要があるのです。

 

 



父親が認知を拒否する場合

認知は本来、父親が自分の子どもとして認め、父親が任意認知の手続きを提出するものです。

しかし、未婚のまま生まれた子どもの認知を拒否する父親も少なくありません。これが問題なんですよね。

父親が認知を拒否する場合、裁判所を経由して「強制認知」の申し立てをしましょう。

認知調停に関しての詳細は裁判所のHPに掲載されています。

image

家庭裁判所:認知調停HP

 

この認知調停で、子どもが父の子であるという合意ができ、かつ家庭裁判所が必要な事実の調査等を行った上でその合意が正当であると認められれば、合意に従った審判がなされます。
父と子の親子関係を証明するとき、DNA鑑定などで生物学的に証明することもあります。認知がされると、出生のときにさかのぼって法律上の親子関係が生じることになります。

 

調停の流れですが、互いに話し合う日程を月1回くらいのペースで決めていきます。

調停での話し合いは最終的な決議までは双方が顔を合わせることなく、別室で調停員を経由して話し合うことになります。

最終的な決議は、調停員がまとめたのち、裁判長が審判を下します。

 

認知処理がされれば、次は養育費調停を申し立てることができるようになります。

養育費調停の詳細は以下の記事にも掲載しています。

養育費調停のメリット ~ストレスフリーなシングルマザーライフを送るために~   シングルマザーの女性にすすめたい「養育費調停」とは 未婚のシングルマザーである筆者も、子どもの養育費について父親と調停をした経験があります。 今回はシングルマザーにまつわる「養

 

 



シングルマザーのママたちへ、認知と養育費に消極的にならないでください

シングルマザー

養育費にしても、認知にしても、消極的になってしまうシングルマザーのお母さんって結構います。

相手の父親が養育費や認知を嫌がったり、自分になんだか負い目を感じてしまって、踏み出せないのだろうと思います。

でもどうか、その考え方を変えて踏み出してほしいです。

 

養育費や認知は母親の権利ではなく、子どもの持つ権利です。

離婚してようが、未婚の母だろうが、子どもが両親に愛される、自分の出生のルーツを知ることができる大切な権利です。

母親の権利でも、父親の権利でもありません。

 

父親は養育費を払ったり、認知をしたりするのをいやがったりするかもしれません。

そりゃあ払わなくても済むものならそうしたいのは心情でしょう。認知も変に養育費を請求されたり、不倫でできた子供なら妻にばれたりしなくて済むから、基本的には認知も養育費支払も、したくないひともたくさんいると思います。

だから、子どもの母親であるあなたに、「なんでしないといけないんだ」「おまえが産むっていったんだろう」とかなんだかんだいって、自分が認知しなくても済むように、養育費を払わなくても済むように、話を持っていくんですよ。

そこで母親が「そうなのかな」なんて思っちゃうと相手の思うツボです。

男性のしょうもないわがままで、本来の子どもの有する権利も奪われてしまうんです。

 

違いますよ。

養育費と認知は子どもの権利です。

法的に権利があるんです。

だから、ちゃんと裁判所で、その道のプロである調停員と裁判長に入ってもらって話をするんです。

いつもなら女性に強い男性も、調停員が入ると何も言えないひとって結構います。

 

子育ては20年です。

長いようで短いこの20年で、シングルマザーはひとりで子どもに必要なものやすべきことを判断して実行していかないといけません。

 

誰かを守ろうと思ったら、すべての人に好かれることもできないし、すべての人とうまく付き合っていくことはできません。

ときに互いにぶつかり合わないといけないときもあるんです。それが調停だったり、裁判だったりするときもあります。

 

「わたしがわるいのかな」「これすると、まわりに迷惑かな」なんて消極的になっている時間はありません。

今、子どもにとってすべきことは何でしょうか?

自分の子どもの権利は守られていますか?

 

もし子どもの守られていない権利があるなら、

子どもの権利のために行動するのも、母親の大きな役目かもしれません。