シンママナースの マリアンナ です。
※この記事は中絶などの内容を含みます。
不快に感じるかもしれない方は、閲覧しないでください。
わたしが19歳で未婚の母になる道を選んだとき、
自分の選んだ選択がいつか後悔するんじゃないかとすごく不安に感じていたことを覚えています。
子どもを産むと、自動的に20年間成人するまでの親としての責任があり、
辛くても中途半端に投げ出すことができません。
相手の男性に対し不快な感情を持ったまま、結婚せず子どもを産むから、
もし子どもが生まれても愛せなかったらどうしよう、とも思っていました。
でも、何の罪もない子どもの人生を、中絶という形で終わらせることに、違和感も感じていました。
未婚シングルマザーとしてブログを始めてから、
未婚の母になることに後悔するんじゃないか、と思っているひとがたくさんいることを知りました。
この記事では、未婚の母になるか中絶するかという選択についてわたしの経験と意見を交え考えてみたいと思います。
未婚の母になるか、中絶するか
不倫とかDVとか、未婚の母になる理由は様々です。
何にせよ結婚しない状態で望まれない妊娠をした場合、
女性は「未婚の母になる」か、「中絶する」という選択肢を選びざるおえなくなります。
どちらの選択をしても、
大きな責任を伴ったり、赤ちゃんを中絶するということに後悔や精神的・身体的ダメージをおったりすることは避けられません。
(ときどき中絶してもケロっとしている女性もいますが)
未婚のシングルマザーになると、
結婚によらず母になるので、本来夫婦ですべきこともすべて自分でしなければなりませんし、正直心無いひとのバッシングとかはあります。
継続した精神力や判断力、行動力が必要になります。
両親や親戚がよほど協力してくれる場合をのぞき、基本的に経済的にも子どものケアも、すべて一人で考えて子育てしなければならない責任はあります。
中絶するということは、
人工的に妊娠をストップさせ、お腹の赤ちゃんが死に至ることです。
日本では条件つきで合法ではありますが、本来倫理的にあまり推奨されるべきことではありません。
「生まれる前に中絶したほうがいい」というひとがいますが、とても怖い言葉だと思います。
成長とともに神経などが発達する胎児は、中絶されるとき非常に苦しみを伴いますし、
何よりお腹の赤ちゃんは、小さくてもすでに人格や人権を有している立派な人間です。
他者に「生まれてきたほうがいい」とか「生まれてこないほうがいい」とか、選択する権利はないのです。
わたしが未婚の母になった理由
様々な理由で中絶という選択するひともいますし、中絶という選択すべてが間違っているわけではありません。
わたしが未婚の母になったのは、妊娠したとき相手男性に中絶を強要されたこと、DVだったことなどが主な要因です。
わたしが未婚の母になったのは19歳のときです。
その経緯に関しては、プロフィールに記載しています。
未婚の母になるときは正直不安しかありませんでしたが、
そのときどうしても中絶という選択肢を選べなかったひとつの理由があります。
それは、中絶した赤ちゃんはもう戻らないことです。
世の中には死んだら生まれ変わりがあるとかいうひともいますが、わたしはそういう生まれ変わり的なことは信じていなくって。
何の罪もない赤ちゃんの人生を終わらせる権利がわたしにはない、と思っていて、中絶は違うと思っていました。
決して喜んで未婚の母になったわけではないですが、中絶という選択をすることができないから、未婚の母になったという形です。
消去法で選択した感じですね。
なんか子どもに失礼な選択にも見えますが・・。
今になって生活が落ち着き、あのとき未婚でも子どもを産んでよかったと、ちょっと笑い話にもできるようになったから、
こんなことも言えるのかもしれないです。
わたしが未婚の母になった理由は、
どうしても中絶ができなかったからです。だから自動的に未婚の母という選択肢になったわけです。
あなたの本心が答えである
わたしが未婚の母になってから、何人も望まれない妊娠をした女性が相談にきました。
彼女たちが口をそろえていうセリフは
「本当は産みたいんだけど」
です。
キーワードは「本当は○○・・」です。
「本当は」というのは、いろんな要素があって出産に不安があるけど、
本心はこうしたい、という気持ちの表れです。
いろんなことを考えるたび、
子どもを育てるという大きな責任がしがらみを作り、
未婚の母になることを不安にさせ、中絶という選択をよぎらせます。
でも本当に正しい選択は、不安や心配を取り除いたあなたの本心です。
その本心にそって行動すれば、苦労することはあっても、将来後悔することなんてありません。
妊婦さん自体が、妊娠という人生で大きなイベントに対しどうしたいと思っているか。
産みたいか、産みたくないかでいうならどっちか。
育てられるか、育てられないか、
愛せるか、愛せないかなんて生まれてみないと誰もわかりません。
そんなものは結婚していても、恵まれた環境で出産した女性でも保障はないものなのです。
恵まれない環境で妊娠したとき、
産む・産まないの選択権利は妊婦に生じます。
非常に大きな選択であり、簡単に決められることじゃありません。
誰かに相談したくなりますが、他者の意見に振り回される内容じゃないです。
あまり相談せず、自分の本当の本心を見つめるべきです。
将来の不安などは考慮せず
純粋に「産みたい」か、「産みたくない」かを尋ねられた時、
スっとでる「本当はこうしたい」という答えがあなたの本心です。
中絶した子どもはもう戻らない
前述でも述べましたが、恵まれない環境で妊娠した女性にひとつだけふまえておいてほしいことがあります。
それは「中絶した子どもはもう戻らない」ことです。
世の中には「生まれ変わり」だとか、「水子供養」だとか、中絶を肯定的にするようなものがたくさん出回っています。
生まれ変わりがあるとお坊さんや占い師が言えば、生まれ変わりがあるから中絶しても良いという気持ちになるし、
水子供養すれば、死んだ赤ちゃんも報われるみたいに言うひとがいます。
恵まれない妊娠というハードな環境にある妊婦は、メンタルも弱くなるので、
そんなことを言われたら、本心は中絶したくなくても中絶してもいかな、、なんて思えるようになったります。
はっきりいってそんなものは、お寺や占い師の金儲けにしかすぎません。(お坊さんや占い師さん、ごめんなさい)
供養だなんだって言って、しっかりお金はとっていきますからね。あれば商売です。
中絶した子どもは、二度と戻りません。
生まれ変わりなんてありません。そんなドキュメンタリーもときどきやってますが、
現在の文明では化学的に根拠はありません。
現在の文明で、科学的に証明されることといえば、
妊娠はもう二度と生成されることのない、オンリーワンなひとつの卵子と精子から成り立つものであることです。
つまり、医学的にもクローン人間でない限り、同じ人間は生まれることはできないということ。
それはすなわち中絶した赤ちゃんは二度と戻らないことを意味しています。
中絶を考えるなら、後悔しないように、
この事実をふまえておくべきです。
未婚の母と中絶ともうひとつの選択肢を持って
決して望まれない妊娠であったとしても、与えられた選択肢が中絶と未婚の母だけとは限りません。
賛否両論ありますが、中絶もできないが、未婚の母という選択肢もできないという女性は、
養子支援という形で自分の子どもを他者へ託す選択もあります。
子どもの人生も母親の人生も尊重した立派な選択であり、悲観的な選択としてとる必要はありません。
未婚で出産し、養子に出すことを批判的にいうひともいますが、
中絶も倫理的にできない、未婚の母になって養育する自信もないのは正直な意思ですし、
養子=不幸ではありません。
養子支援をできる育ての親は、基本的に収入や家族構成、職業など厳しい条件をクリアしたご夫婦ですし、
養子支援で素敵な両親に恵まれ、幸せな家庭で育つ子どもはたくさんいます。
わたしの親戚ご夫婦は、経済的に余裕があり、大きな家も購入され、何不自由ない生活をしています。
子宝に恵まれず不妊治療を何年を行いましたが、最終的に養子支援で養子をふたり預かり、育てています。
その二人の養子のうち、ひとりは赤ちゃんのときに公園に捨てられていた子どもで、
もう一人は母親がひとりで生んだが育てられず施設に預けられた子どもでした。
養子の子どもとして育てられている子どもがいますが、恵まれた家庭環境に育ちすごく幸せそうです。
生まれる前の段階から、養子を考えているのであれば、
養子支援を希望する夫婦と事前に話し合い、妊婦と里親が信頼関係を得てから養子支援を組むことも可能です。
恵まれない妊娠=中絶か未婚の母しかない=苦労する・大変・不安
だと思わないでください。
中絶せず赤ちゃんの人生を尊重しようとすることは立派な母親です。
自分に子育てができないことを事前に判断して、養子支援という選択をするのも、子どもを愛する立派な母親の選択だと思います。
もし恵まれない妊娠をして、
中絶もできず、一人で育てられる環境や自信がなくても、
どうか一人で悩まないでください。
以下は望まない妊娠をした女性と、子宝に恵まれないご夫婦の養子支援をしている団体です。
出産に関して相談事業も行っています。
もし望まない妊娠で悩んでいるひとがいれば、一読してみる価値があるとおもいます。
一番大切なこと
ここまでわたしの意見だとか、考えをつらつら書いてしまいましたが、
望まれない環境で妊娠したとき、
未婚で出産し未婚の母になるか、中絶するか、その選択に妊婦が後悔か否かの基準は、
すべて妊婦の「本心」にあると思います。
そして本心とは
第三者のの産めやおろせやの意見、
間違った知識(生まれ変わりがあるとか水子供養したら中絶した赤ちゃんが報われるとか)に振り回されず、
妊娠出産、子育てや福祉制度など正しい知識に基づいて考えた結果であるべきです。
ようは、
他人に振り回されず、正しい情報や知識を知った上で、
妊婦が本心でどうしたいと思うのか、が重要なわけです。
その本心が後悔しない選択のベースになります。
でも、
未婚の母になったわたしが、ここでひとつ世界中の女性にお願いしたい一番大切なことがあります。
信頼できる男性と交際し、望まれない妊娠をしないよう正しい避妊をしましょう。
もし信用しきれない男性と交際しているなら、すぐに別れるべきです。
できれば結婚して夫婦で将来をしっかり計画してから、妊娠するようにしたいものです。
本来は、ママもパパも子どもも、一番良い形で、みんなが協力し合い理解しあえる家庭が一番いいです。
妊娠とは女性に与えられた特別な体験で、命を育てる・親になるという素敵なライフイベントです。
望まれない妊娠は不安になりますが、あなたがしっかり考えて後悔しない道を選べるなら、
いずれはその選択も正しかったと思えるようになる日がきます。
わたしは未婚の母になってから、未婚の母になる選択をしたことを、後悔したことは一回もありません。
むしろその選択をした若いときの自分をほめてあげたいです。←え
どうかこれを読んでいる女性の人生が、素晴らしいものになりますように、心から願っています。