社会人から看護師になるには:看護学校受験から学費、入学後の生活等



シンママナースの マリアンナ です。

社会人だけど看護師を目指すなら、アルバイトはほとんどできない学生生活の学費など準備も必要です。看護学校の生活もイメージしておきましょう。シングルマザーで子育てしつつ、社会人から看護師になった筆者が、社会人から看護師を目指すのに準備しておきたいポイントや、看護学校入学前に知っておくべきことなどをまとめています。

 

 



社会人から看護師を目指すときのアドバイス

わたしは社会人経験を経てから、25歳のときに看護学校へ入学し、看護師になりました。仕事もある程度ものになってきたときに業界転職をするっていう大きな決断と、また新しい分野をいちから勉強しなおすことって、決して楽な道のりでも判断でもなかったです。

社会人から看護師になるには、基本的に看護学校を受験するところから始まります。最近看護学校が増えてはきたものの入試倍率も結構なものです。でも看護師になりたいって思った時がチャンスなんだと思います。やってみないとわからないし、年をいってから後悔するより、本当に看護師になりたいって思う気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします。

 

社会人から看護師になったわたしが、これから看護師を目指す社会人の方たちに、ちょっとしたアドバイスと社会人の看護学校生活についてお話しします。

 



社会人から看護師を目指すとき、準備しておくべきこと

社会人から看護師になるなら、現役との子たちとはまた違う視点で、いろんな準備をしておかないといけません。

看護学校の学費

看護学校の学費は、学校によってすごく差がありますが、だいたい3年生の看護学校で入学金含め200万~600万くらい必要になります。もっと安いところ、高いところもあるんでしょうけど目安として。看護学校の学費をまるまる貯金できていたり、誰かが出資してくれるなら別ですが、自分で何かしら捻出しないといけない場合は、アルバイト+奨学金っていうプランになると思います。

 

が、しかし。

 

看護学校生活でアルバイトで安定した収入を得ることは困難です。アルバイトはできないって思って入学したほうが良い。もちろんアルバイトが可能な学校もたくさんあるし、わたしも実際に看護学校生活ではアルバイトしてましたけど、テストだ実習だ、で生活費や学費を賄えるほどの収入は稼げないと思っていたほうがいいです。

公的な奨学金(日本学生支援機構とか)も学校や個人の家族構成や家族の年収等条件によっては受給できないことがあります。

 

ただ看護師にいたっては、病院から受ける奨学金や国が支給している奨学金等、奨学金の支援制度がたくさんあるので、公的な奨学金制度を受けられなくても、学費を捻出する術がいろいろあります。

 

社会人から看護学校へいくなら、前もって奨学金の準備や調査がすごく大事になります。お金のことで退学の道を選ぶなんて、すごくもったいないですからね。

 

生活費用の確保

社会人から看護学校へ入ったら、看護学生時代の3年間の生活費を確保することが大切です。

親元とかで生活できるならいいと思いますが、一人暮らししざるおえないひととか生活費用を自分で準備しているひとは、この点もしっかり準備しておきたい。わたしはシングルマザーで扶養が二人いる状態で看護学校へいきましたが、事前に生活費の準備をしました。ちなみにわたしが利用した制度とかは可の記事で紹介しています。

シングルマザー 看護学校にいる費用と準備方法:シングルマザーが看護師を目指すなら   シングルマザーの収入の現状 2016年現在、シングルマザーの平均年収は223万円、月収は約18万円と言われています。 都市部では2DK~2LDKでも家賃は7万以上するでしょうし

 

サポーターとの兼ね合い

もし子どもがいる主婦やシングルマザーが看護学校へいくなら、子育てをサポートしてくれるひとと充分な協議をしておいたほうがいいと思いますよ。看護学校の間は、子どもの行事ごとや体調不良のときでも、基本学校を休めないと思っておいたほうが良いです。主婦やシングルマザーが看護学校へ行くなら子育てを支援してくれるサポーターは必須になります。

 



社会人から看護学校へ入学、学校生活ってこんな感じです

社会人からまた学校へ行く。しかも看護という特殊な世界。わたしが感じた「社会人から入学した看護学校のイメージ」はこんな感じでした。

THE・女社会

看護学校の生徒も教員も、ほとんどは女性ばかり。女社会というか大奥といおうか、ネチネチ・ドロドロした女の縦社会っていう印象はすごくありました。悪口を聞きなれていないひとには最初結構衝撃的かもしれません。男社会で卑猥な会話が当たり前にあるように、女社会で悪口はもう必須条件みたいなものですからね。人間関係もドロドロしています。

 

テスト三昧・レポート三昧・実習三昧

学生=楽しい、みたいな大学生のイメージは捨てましょう。看護学校はテスト三昧、実習三昧で本当にハードです。夏休み前の1か月くらいはテスト三昧レポート三昧ですよ。ちなみにレポート提出日に送れたら、欠点になることもあるので、注意。

 

社会人だからこそ強い風当たりはある

社会人から看護学生になったからこその強い風当たりはあります。実際に。「社会人でしょ」とか「社会人なんだから」みたいなスタンスで言われることもあるし、現役の子にはさせないこと(例えばグループリーダーとか、負担が多い役割)を、社会人だからっていう理由でさせたりもしますしね。やはり社会人看護学生ならではの、強い風当たりは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

 

社会人だからこそ強みを生かすこともできる

でも社会経験があるからこそ、その経験を看護学生生活にいかすこともできます。

何の社会人経験があるかにもよりますが、講義で頻繁に行われる発表とかは苦じゃなかったです。社会人経験がないと、看護学校でやらないといけないレポート作成、事前勉強とか結構大変で、現役が結構「こんなの無理」って火をふいていたりするんですけど。社会人経験があるからこそ、そういった課題とかは結構余裕でこなせます。

実習指導者とか怖いひととか結構いるので迫力あって、現役だと結構怖がって進んでコミュニケーションがとれなかったりしてる子もいましたが、その辺は社会人だとなんなくこなせます。

 

社会経験があってこそ、その経験を看護学校生活に活かすこともできたりするので、そういった点では、社会人から看護師を目指すのは決してマイナスなことばかりではないです。

 



社会人から看護師になるからこそのメリットとデメリットがある

わたしが看護学校で見てきた中で、看護学校が辛くて退学する、勉強を放り投げて遊びに夢中になるのは全員現役の子でした。っていうのも、やっぱり一番遊びたいざかりにハードな勉強なスケジュールの看護学校って精神的にも現役にはとてもきついと思うし、3年生の看護学校の場合、実習の重なるので、現役の子は成人式にも出れないって子が結構いたりしたので。遊びたい盛りの子に看護学校って本当に辛いと思います。卒業した現役の子は本当にえらいなーって思う。

そういった面では、社会人看護学生は誘惑も少ないし、一回社会に出てからまた学校を選んできている分、目標がしっかりしていてハードな看護学校を乗り越える力は現役より強い傾向にありましたね。

 

 

やはり看護学校ってハードなので、たしかに年齢がいけばいくほど、よりハードにはなると思います。わたしが知っているなかで、50代で看護師になったひとがいましたが、そういったタフな方はまれです。もし看護学校を目指すなら、より決断は早い方が良い。本当に社会人から看護師を目指そうって思っているなら、善は急げですよ。1年1年の受験を無駄にせず、全身全霊で挑まないと。

 

でももし看護師を目指すなら、何はともあれ受験に受かること。

看護学校受験は、やっぱり予備校へいったほうがいいです。わたしの看護学校でも、社会人入試の子は9割くらい看護学校受験の予備校にいってました。予備校だと受験対策をしっかり教えてくれるので、無駄な受験費用を払わなくて済むし、何より確実だからね。

 

 

「社会人から看護師を目指す」記事はこの辺で。

看護師目指す方々、受験頑張ってね。