【急増する梅毒】キス感染?女性は無症状?梅毒の初期症状や感染経路について



シンママナースの マリアンナ です。

ここ2~3年で急激に増加した性感染症である梅毒。コンドームつけてるから大丈夫!なんて油断していませんか?梅毒はキスだけでも感染する可能性のある非常に怖い感染症です。女性なら状況によっては将来の妊娠に影響することともあります。また女性は陰部が突起しておらず症状に気づかないまま見過ごしてしまうことも・・。梅毒の感染経路や具体的な症状を知り、感染を予防しましょう!

 



1. 梅毒とは

梅毒とは、トレポネーマ・パリダムという細菌による性感染症のひとつです。これによって身体にできるできものが、楊梅(やまもも)の実に似ていることから梅毒という名になったそうです。

やまももの実

やまももの実

 

梅毒は日本では江戸時代以前に発見され、今日までずっと私たちを苦しめてきました。近年急激に感染者数が増加していることが危惧されています。

「梅毒 グラフ」

梅毒の症状・検査完全ガイドさんより

梅毒は、性感染症というだけあって、オーラルセックスなども含む性行為によって感染することが多いです。しかし、トレポネーマ・パリダムは血液に住む細菌なので、輸血による感染、また母子感染も起こっています。
梅毒は、感染してすぐに発疹が出たり、体調が悪くなったりするわけではありません。まず感染から三週間くらい、潜伏期間といってなにも起こらない時期があります。その期間が過ぎると、まずトレポネーマ・パリダムが入った性器周辺などにしこりや腫れが出来ます。そそてそのまま放っておくと、次に全身に発疹(ほっしん)が出ます。そしてさらに放置すると皮下組織や臓器にまで影響をもたらすようですが、ここまで重い事態になる人は今ではほとんどいないようです。
特効薬であるペニシリンの登場により、梅毒はちゃんと治る病気になりました。自分だけでなく大事なパートナーや子供を守るためにも、早期の発見と治療が、なにより大事なのです。詳しく見ていきましょう。

 



2. 梅毒の症状

梅毒
梅毒と言う病気の進行具合は、大まかに1期、2期、そして3期4期と分けられます。

第1期

潜伏期間を経て、初期症状として細菌が侵入したところ(だいたい性器か口です)に固いしこりができます。男性性器ならばカリや亀頭部、女性性器ならばヒダ(大陰唇や小陰唇)の部分などにです。これらの症状は痛みも無く、2~3週間で消えてしまいます。しこりが出来たという自覚もないままこの期間を過ぎる人も多いそうです。女性の場合陰部が突起していないので、しこりができても目に見えることなく見過ごしてしまうこともあります。

 

第2期

感染してからだいたい3カ月以降になると、病原体は血中で増殖しながら全身をめぐります。そして赤みを帯びた発疹が全身に出来ますが、これは痛みも無く、数週間後に消失します。梅毒の場合、他の病気と違ってこの発疹は手のひらや足の裏にできることが多いようです。また、この時期になると頭痛や発熱、身体のだるさや疲れやすさを感じやすくなるなどの症状も出てくるようです。人によっては扁平コンジローマというできものができます。これは痛みを伴い、液がしみでてしまうこともあるそうです。

 

第3期・4期

このころになると病状も重くなり、臓器や神経にまで影響をおよぼし、日常生活を送ることが難しくなります。ただ、現在の日本においてここまで梅毒が進行してしまうことは珍しいようです。

 

 



3. 梅毒の感染経路

梅毒には、どんな感染経路があるのでしょうか。
性感染症というくらいですから、性行為による感染が大半です。性器同士の接触はもちろん、オーラルセックス、アナルセックスも当然含まれます。要は、粘膜同士の接触によって感染する病気なのです。上に書いたとおり、梅毒の病原体は血液の中に住んでいます。ということは、性行為をしていなくても、口内が出血している感染者とのキス、またカミソリや歯ブラシ、性器具などの共有でも感染は起こり得るのです。また、梅毒にかかっている女性が、何の治療もしないまま妊娠、出産すると、流産や早産を引き起こす可能性が高いほか、その子供も梅毒にかかる可能性が大いにあります。そうなると成長に大きな影響を及ぼすことになります。梅毒の感染経路は、HIVとよく似ています。HIVに感染している人は、高確率で梅毒にも感染していると言われる理由ですね。ということは、梅毒にかからないための予防は、HIVの予防にもなるということです。そのために、まず何よりもパートナーと検査に行くことです。抵抗があるかも知れませんが、それが自分自身と大事な人、そして今いる、あるいは将来生まれる子どもを守る一番の手段なのです。

梅毒の感染経路


4. 梅毒の検査と治療方法

梅毒かも知れない! と思った時は、男性ならば泌尿器科、性感染症科、女性ならば産婦人科か性感染症科に行きましょう。発疹はあるけど、梅毒かどうかはわからない……という時は、皮膚科でもいいでしょう。そこで診断して、梅毒の疑いがあれば性感染症科などにまわしてくれるはずです。とにかく、一日もはやくお医者さんに診てもらうことが大事なのです。
検査方法としては、梅毒の原因であるトレポネーマ・パリダムを直接確認する方法と、採血をして血清と反応させ、血液中にトレポネーマ・パリダムがあるか無いかを確認する方法があります。検査結果が出るまでの期間は、病院によってまちまちですが、早ければ即日から一週間くらいでわかるところもあるようです。検査は陰部を診察してもらうような羞恥心をあおるような診察ばかりではなく、血液検査でも可能です。
治療法は主にペニシリンの摂取になります。1期なら2~4週間、2期なら4~8週間の服薬が必要なようです。ペニシリン・アレルギーの人にも、他の殺菌作用のある薬を投与して、治療か可能です。気になる費用ですが、病院によって違います。しかし、検査をして梅毒にかかっていなければ全額負担、かかっていれば保険が適用される場合が多いようです。
梅毒は、完治させることのできる病気です。少しでも「これ、梅毒かな?」と思うことがあれば、今すぐ病院に行ってみましょう。それが、自分だけでなく、家族や恋人、子どもを守ることにつながるのです。

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