犯罪・非行・事故・いじめから子どもを守る、夏休みの掟3ヶ条



シンママナースの マリアンナ です。

もうすぐ始まりますね、夏休み。シングルマザーのわたしにとって恐怖の1か月です。
夏休みといえば、夏祭りに宿題に、友達の家にお泊りだとか、海に川に・・
子どもたちにとってイベント盛りだくさんの1か月。
親にとって出費しまくり、謎の宿題手伝わされる1か月。

同時に、犯罪や非行、事故やいじめ等の温床となる1か月でもあります。

ここでは大切な子ども達が、楽しく安全な夏休みを送れるための、
ママたちが注意すべきポイントをまとめています。

子ども

photo

 



夏休みは犯罪・事故・非行・いじめの温床になる

楽しく自由な夏休み。
学校はないわ、日が昇るのは早いわ、日が沈むのは遅いわ、もう子どもにとっちゃ、遊びのパラダイスdaysです。
ですが子どもが誘拐されたり、水難事故に巻き込まれたり、悪い事を覚えるのもこの夏休みの時期が多いわけです。

だって、先生や親の目から離れて、夏祭りや海、友達宅へのお泊り等、人が集まる場所へいくわけですから。
悪い犯罪者は、夏休みのこの時期、親の目が子どもから離れやすくなることを知っていますし、夏という暑い時期は、人間の本能で思考力や理性が低下するそうです。
夏休みは子どもだけで行動する時間も多くなり、犯罪や非行の温床となるわけです。

次の項からは、夏休みに増える子どもの問題行動と、親の対応策を考えていきましょう。

 

 



誘拐や非行グループとの関わりに対しての対応策

親の目から離れる夏休みは、子どもが誰かに連れ去られたり、また関わってほしくない非行グループと関わりを持つ可能性が高くなります。女の子が変な男についていったり、寄ってこられたりするのも特にこの夏の時期が多い。まず子どもとルールを設け、「どこに誰といていつ帰宅するか親に報告する」習慣をつけさせることが重要です。
子どもの所在をしっかりしておかなければ、誘拐されたり事件に巻き込まれそうになっていても、その事件性を把握するまでに時間がかかってしまいます。
また、親が嫌がる非行グループを関わりを持つようになると、子どもは親とのトラブルを避けるため、「今日は○○と遊んでくる」という一言を言わなくなったりする子どももいます。

最近ではGPS携帯を持っているから安心なんて思う親もいるようですが、GPSは電源を切ってしまったり、捨ててしまえば所在はわからなくなるので、子育てを機械に頼るのはナンセンスです。

親子の信頼関係と、コミュニケーションが一番大切です。
特に親から目が離れる夏休みですから、「どこに」「誰と」「いつまで」いるのか、しっかり報告する習慣をつけるよう指導しましょう。

 

 



子ども同士の夏休み中における人間関係にも配慮を

学校のいじめと自殺について、日本では9月がダントツで多いことをご存知でしょうか?
夏休みが8月で終わる日本では、いじめと自殺の勃発はダントツで9月が多いのです。

 

9月に多くなる青少年の自殺

「18歳以下の自殺者において、過去約40年間の日別自殺者数をみると、夏休み明けの9月1日に最も自殺者数が多くなっているほか、春休みやゴールデンウィーク等の連休等、学校の長期休業明け直後に自殺者が増える傾向があることがわかる(第4-5図)。学校の長期休業の休み明けの直後は、児童生徒にとって生活環境等が大きくかわる契機になりやすく、大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすいと考えられる。」
内閣府サイトより引用

 

9月~11月はいじめが増加する季節

「例えば「群馬県 生徒指導上の諸問題調査結果報告書」によれば、いじめは「5~6月」と「10~11月」に、大きく増加していることが分かります。小学・中学共に、長期休暇が終わり、学期が落ち着いた頃に、いじめが増加しています。
特に2学期は、学期の期間が最も長く、行事も多いため集団行動が増えます。一学期の延長で行われるいじめも多いため、より一層の注意が必要でしょう。」

いじめの季節グラフ

ストップいじめナビから文章・画像を引用

 

 

子どもの学校生活での人間関係を視野にいれた夏休みプランを

4月に新しくクラス編成され、3~4か月をかけて人間関係やグループが構築されはじめた頃夏休みに入り、
夏休み中に完全にクラスの中のグループができ人間関係が出来上がります。
クラスで孤立する子供は、だいたいこのタイミングで孤立することになります。
同時に2学期のイベントや、中学であれば進路を考える時期であったりと、子ども自体にもストレスがかかる時期であるといわれています。

親としては不安も多い夏休み、できれば自宅や田舎で平穏に暮らしてほしいと思うのが本望ですが、友だちとの人間関係を作るのに大切な時期でもあります。子ども自体の学校での人間関係も視野にいれて、夏休みの予定を考えるようにしてあげましょう。

 

 



毎年夏休みシーズンに起こる子どもの水難事故予防策

毎年夏休みシーズンには、子供の水難事故が多発しています。
水難事故を予防するには、極力大人がそばにいることが推奨されますが、
大人が一緒にレジャーに参加しているときでも、水難事故が起こっていることが現状です。

水難事故を予防するには、子供だけで水遊びレジャーにいかないことはもちろん、
レジャー先である海や川、プールなどに対して、正しい知識を持っていることが重要です。

海であれば天候や潮の流れはどうか、
その海の中でも、潮の流れや渦が多い場所はどこか、
監視員やレスキュー隊員は近くにいるのか。

川であれば上流の天候や、鉄砲水の前兆は起こっていないか、
定期的な環境整備はされているか、
急激に流れが強くなっているところはないか・・などなど。

一見安全そうな浅瀬の川でも、過去に夏のレジャーシーズン中、大きな水難事故を起こしたことがあります。
神奈川県足柄上郡山北町の玄倉川では、1999年に大規模な鉄砲水により13人が死亡する水難事故が起こりました(玄倉川水難事故)。

 

鉄砲水には前兆や条件は、突然落ち葉や泥がたくさん流れてくるようになったり、山の上流の天気が悪くなったり、
湿度が高い日に起こりやすいなど。事前に知識さえあれば事故を回避することができます。

夏休みのレジャー先に行くときは、楽しみで浮かれがちですが、しっかり安全対策やもしものときを想定して準備していくようにしましょう。また大人だけではなく、子どもに対してもレジャー先の安全に対する知識を教育しておきましょう。

 

 



まとめ

親として何かと心配事が多い夏休みには、適度な子どもの遊ぶ時間と友だちとの人間関係を気づく時間、親子のルールが大切になります。また、何があるかわからない自然の中で遊ぶときには、自然界の災害知識も必要です。

異常気象も多くなり、スマホやインターネットの進歩から、子どもが災害や事件に巻き込まれる可能性は、時代を追うごとに高くなります。

子どもの状況や立場い配慮して、
安全で楽しい夏休みを過ごせるようにしましょう。