社会人から看護師になるメリット・デメリット~社会人から看護師になってみた感想~



シンママナースの マリアンナ です。

社会人から看護師になった筆者が、看護学校、看護師としての臨床経験を経て、社会人から看護師になることのメリット・デメリットについてまとめています。社会人から看護師になった筆者が、看護学校、看護師としての臨床経験を経て、社会人から看護師になることのメリット・デメリットについてまとめています。

 



社会人から看護師になったわたしの経緯を簡単に紹介

わたしは現在看護師として働いていますが、最初から看護師だったわけではなくて、社会人から看護師になった経緯があります。

なので年齢の割には看護師経験は浅い。3~4年だったかOLを経験してから、働きながら看護学校を受験し、奨学金や母子家庭のサポート資金みたいなのをもらって、看護学校にいったんです。ちなみに、看護学校にかかった費用調達の詳しいことは以下に記載しています。

シングルマザー 看護学校にいる費用と準備方法:シングルマザーが看護師を目指すなら   シングルマザーの収入の現状 2016年現在、シングルマザーの平均年収は223万円、月収は約18万円と言われています。 都市部では2DK~2LDKでも家賃は7万以上するでしょうし

 

社会人から看護師をめざしたとき、強い志とともに、やはり不安もありました。子どもがいて、しかもシングルマザーであり、大黒柱であること。座学の勉強なんてまともにしたことがないから、自分にはできるんだろうかっていう実力に対する不安。なかなか看護師になったともだちとかはいても、社会人から看護師になったともだちっていなかったので、情報も少ないから何からしたらいいのかわからない。しかも予備校とかいくお金は到底なかったので、本当看護学校のなんの情報もないまま、自分であちこち探し回って調べて、受験をしました。

 

そんな右往左往から始まった看護学校受験からはや7~8年の月日が流れ、看護学校の受験を合格し、3年間看護学校に通って、看護師の資格を無事取得し現在目標としていた看護師として働くことが出来ています。

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実際社会人から看護師になってみて、やはり現役から看護師をずっとやっているひととのギャップみたいなものは感じますし、社会人を経てから看護師になったからこそのメリット・デメリットみたいなものはあります。看護師を志したときには想像もしていなかったような辛い経験や、想像していたより良い経験など、いろんな経験をしました。そして何より、社会人から看護師になるのは、現役で看護師を目指すとのでは、全然違うってことを振り返って思います。

 

この記事では、社会人から看護師を目指すひとが、実際看護学校に入学したり、看護師になってから、理想と現実のギャップに悩むことのないように、社会人から看護師になったらよくあるメリット・デメリットについてまとめています。

 



社会人から看護師になるメリット:社会で得た能力を看護学校生活や看護師の仕事に生かせる

これは学生からストレートで看護学校にいったり、看護師になったひとにはないメリットです。社会人から看護師になったひとって、社会経験から何かしらの能力を身に着けてきています。看護学校で学んだことを発表するためにパワーポイントをまとめたり、文章をつくったりするのは、やはり社会人のほうが早くて能力がありました。また成績そのものも、社会人経験を経て要領をえているからか、社会人入試できた学生のほうが全体的に成績が良かったです。

 

看護学校のときは、実習のたびお世話になる病棟にあいさつするのですが、やはり現役の子はしどろもどろしがちで、発表やあいさつするだけで、緊張して事前にあいさつの練習するのに時間をさいていました。社会人経験のあるひとって、みんなの前であいさつなんてしょっちゅうしているし、プレゼンとかお客さん対応とか社会経験においてなれているので、「なんでそんなに緊張しているんだろう?」って不思議に思っていましたが、やはりこれは社会人経験があるからこそ、余裕をもって学生生活を送れたんだと思います。社会人入試で入学した看護学生の人生背景は本当にいろいろなパターンがありましたが、どんな仕事をしていたひとでも、自分の経験や能力を有利に使えていました。

看護師として臨床にでても、ささいなことで緊張する現役看護師と比べると、社会人経験があって看護師になったひとは落ち着きがあります。社会人経験を学生生活や臨床に活かせることは、社会人から看護師を目指す人にとって有利な条件だと思います。

 

 



社会人から看護師になるメリット:現役ほど過剰に遊びたいとは思わないから勉強が苦じゃない

看護学校は少ない学校生活の中でも、卒業までにとらないといけない単位が多く、非常にハードな分野の学校であることは有名です。現役で入学したひとは、約18歳(衛生看護科とかだと15歳)から、このハードなスケジュールの学業をこなさないといけません。現役の看護学生は、正直遊びたい・恋愛したい盛りの年齢でもあるので、遊びや恋愛を優先してしまい、成績や出席日数が届かず看護学校を留年や退学を余儀なくされる人は結構いました。留年や退学とまではいかなくても、ぎりぎりの子も結構いましたし、一番遊びたいときなのに辛いだろうなーっていうのが本当にひしひしと伝わってきていました。よく泣いているのを見かけましたから。なかには成人式もでれない子も結構いましたからね。ましてや周りの友だちが一番遊んでいて楽しいときに、自分は寝る時間も惜しんでテスト勉強だ、看護実習だって火をふいているわけですから、本当に辛いと思います。

その点、社会人はある程度遊びたい時期はこえているひとがほとんどですし、遊びたいという思いより、全力でも早く卒業したいという思いのほうがみんな圧倒的に強かったから、学業に対する精神的なストレスは現役と比べて少なかったと思います。だからか留年する確率も圧倒的に社会人の方が少ないし、成績も現役と比較して優位でした。入学する年齢が若いとすごく苦痛がある看護学校ですが、社会人を経て看護学校に入ると、現役とくらべて精神的なストレスは少なくなります。

 

 



社会人から看護師になるデメリット:現役と比較して風当りがきつい

看護学生のときでも、看護師として臨床に出てからも思いますが、全体的に現役と比べて、風当りはきついように感じます。っていうのも、現役だと丁寧に教えてもらったりするんだけど、社会人ともなると言葉にださない「出来るよね?それくらい」っていうオーラがなんともいえません。やはり年齢の分だけ、出来て当たり前っていう社会の風をひしひしと感じますね。看護学校の教員でも、臨床の先輩看護師でも、やはり現役ってかわいいと思います。素直で何もしらない感じが。わたしが先輩看護師になってきて、それは感じますからね。現役の子は看護学校でも、臨床でもつらいことがあるとすぐ泣いていました。社会人だから泣きたくてもそうそう泣けない。実習や臨床が辛くて18歳の子が泣いているなら納得いきますが、30歳のひとが泣いてたら、「お前どんな人生おくってきたんだよ!」ってなりますもんね・・。

新人だから、看護学生だから教えてもらえるなんて姿勢でいってはいけないと思います。まだ社会に出ていない現役と肩を並べて勉強するわけだから、現役よりできていて当たり前って言うレッテルみたいなのがありますから。社会人から看護師=現役から看護師より風当りはきついって思っておいたほうが良いと思います。

 



社会人から看護師になるデメリット:いろんな意味で体力的にきつい

看護学校にしろ、看護師として臨床に出るにしろ、看護師に関することはすべて体力がものを言います。なおかつ看護師を目指したら、看護学生として、または新人看護師として、最初の数年は気を張りつめた日々が続きます。精神的にも体力的にも消耗しまくりな日々が数年続くので、やはり社会人から看護師になったひとの体力の消耗はすごいと思います。この点では圧倒的に現役には勝てません。やはり現役とくらべて「元気がない」「やる気がなさそう」とみられてしまいがちかもしれません。

わたしが看護学校で実習中、わたしより少し年上の社会人学生のひとたちは、みんな一気に白髪が生えてました。それくらい体力的に厳しかったんでしょうね。

 



社会人から看護師になるメリット・デメリットまとめ~社会人から看護師になってみた感想~

社会人から看護師になるのは、決して楽な選択ではないけど悪いことばかりではありません。社会人として得た経験値が、看護学校や看護師としての臨床などいろんな場面で役に立ちます。全体的に社会人から看護師を目指すひとの共通したメリットは、たいがい勉強に関しては現役より長けていること、デメリットは体力のなさや風当たりのきつさ、といったところでしょうか。

いずれにしても、「絶対看護師になりたい」という思いが一貫していれば、これといった問題がない限り、看護学校は卒業できますよ。必要なのは必要分の学費と、十分なやる気です。

 

社会人から看護師にあるメリットデメリットはこれくらいで。