【看護必要度】テスト試験問題~A項目:モニタリング及び処置等~



シンママナースの マリアンナ です。

院内で行われる【看護必要度】のテスト試験対策問題集です。引っかけられそうなところにフォーカスして、簡単に読めるよう○×式テストにしました。A項目:モニタリング及び処置等にポイントを絞っています。病院等で行われる院内研修対策にどうぞ。

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A項目の処置共通

 

問題:

医師が単独で処置を行い、当該病棟の看護師が処置を確認した上で実施記録を残している。この場合A項目の評価の対象になる。

問題:答え

問題:解説

医師が単独で処置を行っていても、当該病棟の看護師が処置を確認した上で実施記録を残している場合は、A項目の処置の対象となる。

医師が行った処置でも、看護師がその処置を確認し記録に残したのなら、その日の評価は「あり」にするようにしましょう。



創傷処置①創傷の処置(褥瘡の処置を除く)

 

問題:

気管切開口の抜糸を施行した患者。

抜糸された部分から浸出液を認めたため、消毒を行った。この場合評価対象とは評価できない。

問題:答え

×

問題:解説

「創傷処置①創傷の処置(褥瘡の処置を除く)」の評価において、気管切開口、胃瘻、ストーマ等、造設から抜糸もしくは滲出が見られなくなるまでの間の創傷に対する処置は含まれる。抜糸後の処置は本来処置の評価に含まれないが、浸出液がでているときは評価対象となるので、浸出液の有無をしっかり見分けるようにしよう。

問題:

創傷被覆材の交換等を伴わない創傷の観察のみを行った。この場合評価対象の処置に含まれない。

問題:答え

問題:解説

「創傷処置①創傷の処置(褥瘡の処置を除く)」の評価において、創傷の観察のみの場合は、評価対象とならない。基本的に創傷処置も褥瘡処置も観察しただけ、とかフィルムをはがしただけ、観察しただけでは処置をしたと評価されない。その創部に対して何かを行ったかどうかが評価のポイントになります。そのため創部の記録は必ず行ったことも記載するようにしましょう。



創傷処置②褥瘡の処置

 

問題:

診察・観察だけの場合、もしくはガーゼを剥がすだけの場合は褥瘡の処置の評価対象の処置に含めない。

問題:答え

問題:解説

看護必要度での褥瘡の処置における定義において、

「創傷とは、皮膚・粘膜が破綻をきたした状態であり、その数、深さ、範 囲の程度は問わない。褥瘡は NPUAP 分類Ⅱ度以上又は DESIGN 分類 d2 以上のもの をいう。ガーゼ、フィルム材等の創傷被覆材の交換等を伴わない観察のみの行為は創 傷処置に含まない。

と記載されている。褥瘡と評価する創部には定義があります。必ず定義に記載された条件にあてはまる褥瘡かどうかを理解している必要があります。

問題:

評価対象となる褥瘡は、皮膚・粘膜が破綻をきたした状態であり、その数や深さ、範囲の程度は問わない。

問題:答え

×

問題:解説

看護必要度での褥瘡の処置における定義において、

褥瘡は NPUAP 分類Ⅱ度以上又は DESIGN 分類 d2 以上のもの をいう。」 と記載されている。褥瘡の程度も看護必要度の評価に必要な指標となるので、褥瘡がある患者を評価するときは、褥瘡の程度をふまえて記録しておく必要がある。



呼吸ケア

 

問題:

呼吸ケアの評価に含まれる酸素吸入の方法は、酸素マスク、リザーバーマスクのみである。

問題:答え

×

問題:解説

呼吸ケアにおける酸素吸入の評価で、酸素吸入の方法は問わない。

問題:

A項目の呼吸ケアにおいて、エアウェイ挿入、ネブライザー吸入、呼吸訓練は呼吸ケアも評価対象とする。

問題:答え

×

問題:解説

エアウェイ挿入、ネブライザー吸入、呼吸訓練は呼吸ケアには含めない。

呼吸ケアの評価は、人工呼吸器管理、酸素吸入、気道内吸引、口腔内吸引、痰を出すため の体位ドレナージ、スクウィージングのいずれかを実施した場合である。

問題:

看護職員等が、患者の人工呼吸器の装着状態の確認、換気状況の確認、機器の作動確認等の管理を実施している。蘇生を目的にしていない場合、この人工呼吸器の管理は評価の対象にならない。

問題:答え

×

問題:解説

呼吸ケアの評価の対象に「人工呼吸器管理」があり、その条件は問われていない。蘇生を目的にしていないくても、人工呼吸器の管理がされている場合、評価の対象となる。



点滴ライン同時3本以上

 

問題:

10時にメイン補液1本、シリンジポンプ1本、抗生剤1本の合計3本のルートから点滴を行っている患者。刺入部のルートは1か所であり、三方活栓でルートを同時につないでいる。点滴ライン同時3本以上の評価は「あり」である。

問題:答え

問題:解説

点滴ライン同時3本以上の管理の定義に「1カ所に刺入されていても三方活栓等のコネクターで接続された点滴ライ ンは本数に数える。これら点滴ラインを利用して、側管から持続的に点滴する場合は数える」と記載されている。この場合、点滴を同時い3本施行している証拠がカルテ上に残っている必要がある。したがって解答は○である。



心電図モニター

 

問題:

24時間モニターを装着している患者。常時観察はしていない。医師指示のもと心電図モニターを毎日決められた時刻に一度確認している。その結果はカルテ上に記録している。この場合の「心電図モニターの管理」は「あり」評価できる。

問題:答え

×

問題:解説

常時観察している場合だけが評価の対象である。

24時間モニターを装着していても、決められた時刻に1日1回確認しているだけでば評価の対象にならない。

問題:

医師指示にて24時間モニターを装着している患者。常時観察しており、モニター波形はカルテ内に毎日記録されているため、看護師による評価と記録は行っていない。

この場合の「心電図モニターの管理」は「あり」評価できる。

問題:答え

×

問題:解説

常時観察していて、かつ看護師の心電図の評価と記録がある場合に評価の対象である。

問題:

医師の指示はないが、急変が考えらえることから、看護師判断にて24時間モニターを装着している患者。常時観察しており、モニター波形はカルテ内に毎日記録し、看護師による評価と記録も毎日行われている。

この場合の「心電図モニターの管理」は「あり」評価できる。

問題:答え

×

問題:解説

心電図モニターの看護必要度の評価の条件として、「医師の指示による」ことが前提である。例題の心電図モニター着用は、看護師判断で医師指示がないため、評価の対象とはならない。



シリンジポンプの使用

 

問題:

末梢静脈・中心静脈・硬膜外・動脈・皮下に対して静脈注射・輸液・輸血・血液製

剤・薬液の微量持続注入を行うにあたりシリンジポンプの管理をした場合、「シリンジポンプの使用」における評価は「あり」となるが、

シリンジポンプにセットだけ行い、まだ作動させていない場合も、「あり」と評価できる。

問題:答え

×

問題:解説

「シリンジポンプの使用」における評価の定義は、「末梢静脈・中心静脈・硬膜外・動脈・皮下に対して、静脈注射・輸液・輸血・血液製剤・薬液の微量持続注入をシリンジポンプにセットしていても、作動させていない場合には使用していないものとする。」と記載されている。使用している状態で、使用を証拠づける記録が必要である。



輸血や血液製剤の使用

 

問題:

医師の指示書に従い、処置室で血液製剤の投与を行った患者。

血液製剤を投与している状態のまま、病棟に帰室した。

当該病棟で看護職員が投与後の状況を管理を行った。当該病棟で本日の「輸血や血液製剤の管理」の評価の対象に含めることができる。

問題:答え

問題:解説

投与を開始した場所は関係なく、評価対象になる「輸血や血液製剤の管理」が当該病棟で実施されており、看護職員がその投与後の状況を管理した場合に評価できる。

輸血や血液製剤の管理の項目の定義「輸血や血液製剤の管理は、輸血(全血、濃厚赤血球、新鮮凍結血漿等)や血液製剤(アルブミン製剤等)の投与について、血管を通して行った場合、その投与後の状況を看護師等が管理した場合に評価する項目である。」の定義をふまえておこう。該当病棟で血液製剤の管理がされていたら、その輸血の開始をおこなっていなくても、評価は適応される。



専門的な治療・処置①抗悪性腫瘍剤の使用(注射剤のみ)

 

問題:

評価の対象となる抗悪性腫瘍剤は、殺細胞性抗がん剤、分子標的治療薬、ホルモン療法薬に大別され、薬剤の種類は特定の種類のみ、評価対象となる。

問題:答え

×

問題:解説

抗悪性腫瘍剤は、殺細胞性抗がん剤、分子標的治療薬、ホルモン療法薬に大別されるが、薬剤の種類は問わない

問題:

評価期間は抗悪性腫瘍剤を投与した当日と休薬中を含める。

問題:答え

×

問題:解説

抗悪性腫瘍剤を投与した当日のみを対象に含めるが、休薬中は含めない。

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専門的な治療・処置②抗悪性腫瘍剤の内服の管理

 

問題:

評価期間は抗悪性腫瘍剤を投与した当日と休薬中を含める。

問題:答え

×

問題:解説

抗悪性腫瘍剤を投与した当日のみを対象に含めるが、休薬中は含めない。

問題:

当該医療機関の薬剤師の薬剤師が、入院時に抗悪性腫瘍剤の内服計画に基づく指導を行った。評価対象日に当該病棟の看護師が内服確認、内服後の副作用の観察を行っている場合の評価は「あり」である。

問題:答え

問題:解説

② 抗悪性腫瘍剤の内服の管理」の定義について

「抗悪性腫瘍剤の内服の管理は、固形腫瘍、血液系腫瘍を含む悪性腫瘍がある患者に対して、悪性腫瘍細胞の増殖・転移・再発の抑制、縮小、死滅、又は悪性腫瘍細胞増殖に関わる分子を阻害することを目的とした薬剤を使用した場合で、看護師等による内服の管理が実施されていることを評価する項目である。」と記載されている。

また留意点には、

当該病棟の看護師等により、予め薬剤の使用に関する指導を実施した上で、内服確認及び内服後の副作用の観察をしていれば含めるが、看護師等が単に与薬のみを実施した場合は含めない」と追記されている。

この症例の場合、抗悪性腫瘍剤の内服計画に基づく指導が薬剤師にて行われており、看護師による内服確認等の管理業務発生している。すなわち評価は「あり」となる。



専門的な治療・処置③麻薬注射薬の使用(注射剤のみ)

 

問題:

麻薬注射薬の使用(注射剤のみ)は、患者の痛みの有無を問わず、中枢神経系のオピオイド受容体に作用して鎮痛作用を発現することを目的として、麻薬注射薬を使用した場合に評価する項目である。

問題:答え

×

問題:解説

麻薬注射薬の使用(注射剤のみ)は、痛みのある患者に対して、麻薬注射薬を使用した場合に評価する項目である。痛みがない場合は評価対象とはならない。術中に使用した麻酔などはこれに含まれない。



専門的な治療・処置④麻薬の内服・貼付の管理

 

問題:

自己にて麻薬の貼付を行っている患者。

その麻薬に関して計画が立案されており、毎日看護師により計画に基づく内服確認、内服後の副作用の観察が行われている。この患者の「専門的な治療・処置④麻薬の内服・貼付の管理」は「あり」である。

問題:答え

問題:解説

専門的な治療・処置④麻薬の内服・貼付の管理の評価において、

患者が内服、貼付、坐剤の自己管理をしている場合であっても、計画に基づく内服確認、内服後の副作用の観察をしていれば評価対象に含まれる。

麻薬の管理内容に関する計画、実施、評価の記録がある場合にのみ、麻薬の内服、貼付、坐剤の管理の対象に含める。

麻薬を使用している患者であれば、計画、実施、評価の記録を行うようにしよう。



救急搬送後の入院

 

問題:

医療機関が管理している救急車で搬送された患者。救命救急病棟は経由せず、当該病棟に入院となった。当日の「救急搬送後の入院」の評価はどうか。

問題:答え

×

問題:解説

救急搬送後の入院の定義として、「救急搬送後の入院は、救急用の自動車(市町村又は都道府県の救急業務を行うための救急隊の救急自動車に限る)又は救急医療用ヘリコプターにより当該医療機関に搬送され、入院した場合に評価する項目である。」と記載されている。

救急搬送後の条件を満たしていても、搬送する車両が市町村又は都道府県の救急業務を行うための救急隊の救急自動車でない場合、評価対象とならない。



専門的な治療・処置⑦ドレナージの管理

 

問題:

「ドレナージの管理」の評価において、経尿道的な膀胱留置カテーテル(尿道バルンカテーテル)は含まないが、血尿を管理する場合の膀胱留置カテーテルは評価の対象となる。

問題:答え

問題:解説

「ドレナージの管理」の評価において、経尿道的な膀胱留置カテーテル(尿道バルンカテーテル)は含まないが、血尿を認めその管理を行う場合、「ドレナージの管理」の評価は「あり」となる。

問題:

前日からドレーンを挿入していた患者。本日朝5時に自己抜去した。

本日の「ドレナージの管理」の評価は「あり」である。

問題:答え

×

問題:解説

「ドレナージの管理」の評価が「あり」となる条件として、前日から継続してドレーン管理をしていて、かつ当日抜去した場合、当日のドレーン管理が6時間以上を経過している必要がある。



専門的な治療・処置⑪無菌治療室での治療

 

問題:

白血病で無菌治療室での治療が必要であると医師から診断された患者。20時に無菌治療室に入室した。当無菌治療室は「無菌治療室での治療の定義」に定められた条件をクリアしている。

本日この患者の看護必要度A項目「無菌治療室での治療」の評価は「あり」である。

問題:答え

×

問題:解説

無菌治療室での治療が必要であると医師の診断もあり、該当施設の無菌治療室も条件をクリアしているが、当日の「無菌治療室での治療」の評価が「あり」と評価されるには、

その日のAM5時~PM19時までに入室しないと「あり」と評価されない。この症例では20時に入室しているため、当日の「無菌治療室での治療」の評価は「なし」となる。

 

↓看護必要度 B項目のテスト問題は以下記事へ↓

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